マンUで497分しかピッチに立っていない イングランド代表FWの影薄し

ピッチ外での評判はいいが、ピッチ内では微妙なラッシュフォード photo/Getty Images

立場逆転は遠い

前オーレ・グンナー・スールシャール監督解任以降、負けのないマンチェスター・ユナイテッド。直近のノリッジ戦でも攻めあぐねるシーンは見られたが、終盤にクリスティアーノ・ロナウドがPKを確実に決め、1-0で勝ち点3を獲得している。

これでプレミア3連勝となったマンUだが、攻撃面では停滞感が見えるか。この3試合で5点とゴールは奪っているが、攻撃に厚みがあるとはいえない、ノリッジ戦でも守護神ダビド・デ・ヘアの奮闘で失点をゼロに抑えて勝利できたが、このままではいつかは失点するだろう。

特に気になるのはFWマーカス・ラッシュフォードのパフォーマンスだ。マンUのアカデミーで育ったいわゆる生え抜きであるイングランド代表FW。2016年にトップチームデビューを飾ると、同年のマンチェスター・ダービーでは決勝点を奪う活躍を見せ、マンUファンの心を掴んだ。その後も19-20シーズンにはキャリアハイとなる17ゴール決める活躍を見せており、今後頼りになるアタッカーだと思われていたが、今季は思うような活躍を見せられていない。

ノリッジ戦ではそんな低調なパフォーマンスの原因となっているプレイが随所で見られた。まずボールロストが多く、安定しない。フルタイムで出場したラッシュフォードだが、データサイト『Sofa Score』によればロスト数がチームで上位の20回となっている。これではカウンターを受ける回数が多くなってしまい、守護神であるデ・ヘアの負担が増えてしまう。

また、攻撃の手段が裏への抜け出しのみと少なく、同じくアタッカーのジェイドン・サンチョと比べプレイのバリエーションがない。得意のドリブルもキレがなく、このままでは出場機会を減らされる可能性は十分にあるだろう。

今季は16試合を消化してプレイタイムが497分と少ないラッシュフォード。最も出場しているブルーノ・フェルナンデスは1386分となっており、継続した出場機会が得られていないことがわかる。同じく生え抜きのスコット・マクトミネイやメイソン・グリーンウッドと共に期待されている同選手だが、このまま影が薄いプレイヤーとなってしまうのだろうか。

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