進まないGKの世代交代 森保ジャパンは若い守護神にチャンスを与えるべき

ウズベキスタン戦では谷の先発が見たい photo/Getty Images

ここで起用されなければいつ使うのか

2022年1月21日にウズベキスタンとの親善試合を行う日本代表は、そのゲームに臨む国内組に限定したサムライブルーのメンバーを発表した。同月の27日にアジア最終予選中国戦が行われるのだが、Jリーグは既にオフシーズンに入っており、国内組からの招集も見据えてのコンディション調整を図る試合と考えられている。鹿島アントラーズの荒木遼太郎や名古屋グランパスの稲垣祥と気になる選手が複数呼ばれており、収穫のあるウズベキスタン戦にしたい。

テスト的な意味合いが含まれるこの試合だが、気になるのは守護神の人選だ。GKは清水エスパルスの権田修一と、今季は湘南ベルマーレで活躍した谷晃生の2人となっている。フル代表でも彼らに加えて、リーグ・アンのストラスブール所属の川島永嗣の3人が鉄板であり、ワールドカップ・カタール大会まで変わることはないだろう。

今回はその川島がいない2人となっているが、ウズベキスタン戦でも権田がゴールマウスを守ることになるのだろうか。権田は能力のある日本を代表GKだといえるが、圧倒的な選手ではない。ビッグセーブでサムライブルーを救ったこともあるが、足元は平均的であり、他ポジションで若い世代が台頭しているようにGKも同じく、世代交代を図るべきだ。

そういった意味ではウズベキスタン戦はうってつけの試合になる。確かにいきなりアジア最終予選で起用するのはリスクを考えても躊躇してしまうが、ウズベキスタン戦で谷を挟むことでスムーズに中国戦を迎えられるだろう。谷も足元の技術は気になる選手だが、シュートストップは東京五輪で見せたようにレベルの高いものを持っている。今季の湘南でも谷のセービングは光っており、38試合で41失点は上から9番目の数字となっている。今季16位で終わったクラブでは考えられない数字だ。

FWでは伊東純也や三笘薫が輝き、中盤や後方では遠藤航や冨安健洋が活躍している日本代表だが、GKは少し物足りなさを感じてしまう。谷はまだ21歳と若い選手だが、今からフル代表の経験を積ませるのも悪くないだろう。

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