マンUは今冬でのボランチ補強を進めたい 新政権でのオランダ代表MFの使い方

ファン・デ・ベークにもスポットライトが当たってきた photo/Getty Images

アンカーで生きる選手ではない

監督にラルフ・ラングニックが来たことで積極的に起用されているオランダ代表のドニー・ファン・デ・ベーク。直近のヤングボーイズ戦でもフルタイムでの出場を果たしている。しかし、彼が得意とする前線のポジションではなく、[4-3-3]のアンカーでの起用となった。

チーム内で最も活躍した選手だとはいえないが、難しい試合の中でやれることはやった印象だ。パスでの展開力は十分であり、アタッキングサードのアイデアも冴えていた。守備ではタックル成功数がチームトップの6回と攻撃の芽を摘んでおり、中盤のフィルター役として輝いていた。だが、前線でのボールロストが多すぎてファン・デ・ベークでは対処しきれておらず、そこまで評価はされていない。英『90min』でも活躍したとはいえないファン・マタやアントニー・エランガと同じ10点中6点の評価となっている。

チームトップのボール奪取を見せ、守備での献身性を発揮したファン・デ・ベークだが、やはりアンカーの選手ではない。この試合ではフレッジやスコット・マクトミネイといった本来ボランチの選手がベンチ外だったことでアンカーを務めただけであり、より前のポジションで輝く選手だ。

であれば、今冬でのボランチ補強は急務か。中盤の底でプレイできる選手は前述した2人に加え、ポール・ポグバとネマニャ・マティッチだが、ポグバは怪我で離脱しており、マティッチは33歳の年齢を考えればフル稼働は難しい。

そこでファン・デ・ベークのアンカー起用に至ったと考えられるが、彼を後方で使うのは勿体ない。ボックス内に進入する際に発揮される彼の良さはアンカーでは見えづらく、献身性のある守備も、前線からのプレッシングが要求されるラングニックのサッカーにフィットするはずだ。

獲得候補としてはライプツィヒのMFアマドゥ・ハイダラの名前が挙がっている。彼のような選手を補強し、ファン・デ・ベークをより前のポジションで起用するのが、今後の方向性ではないだろうか。

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