躍動するフレッジと不調なマクトミネイ 如実に差が出た2人の中盤戦士

今季のマクトミネイはパッとしない印象が強い photo/Getty Images

評価は逆転している

ラルフ・ラングニック体制となったマンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグ第15節クリスタル・パレス戦に臨み、1-0で白星を挙げている。アーセナル戦で見せたようなゴールショーとはならなかったが、フレッジの今季2ゴール目でリードを生み、勝ち点3を掴んでいる。

長い時間0-0で推移する難しい試合を勝ち切ったマンUだが、前述したフレッジの活躍が光っていた。決勝点となったゴールに加え、チームトップとなる7回のボール奪取やハリー・マグワイアに次ぐ59本のパスを成功させて攻守に違いを見せる存在となっていた。オーレ・グンナー・スールシャール政権ではそこまで評価の高い選手ではなかっただけに、監督交代で良い影響を受けた選手の一人だろう。

逆にコンディションが上がらないのはMFスコット・マクトミネイだ。マンUアカデミー出身のマクトミネイは2017年にトップチームに昇格すると、193cmのサイズを生かしたアグレッシブなプレイを武器にジョゼ・モウリーニョ政権でボランチとして出場機会を得ている。豊富な運動量と高い守備能力、昨季は4ゴールを挙げた得点力を武器に戦う選手だが、今季は少しミスが目立つか。

パレス戦ではダブルボランチとして出場したフレッジとマクトミネイ。両者ともに中盤でフルタイム出場したが、タッチ数はフレッジ95回、マクトミネイ44回となっており、倍以上の差がある。このデータではどれだけゲームに入れていたが分かるのだが、マクトミネイの消極的な動きが数字として出てしまっている。更に71本のパスを放ったブラジル代表MFに対し、スコットランド代表MFは32本と少ない。パス成功率もフレッジが上回っており、攻守で差を見せつけられることになった。また、マクトミネイには不用意なパスでボールロストの起点となってしまうシーンも散見されており、改善点は多い。

ポール・ポグバ離脱の影響もあり、ネマニャ・マティッチくらいしかボランチの控えがいない今のマンU。フレッジが好調を維持しているのは喜ばしいことだが、マクトミネイも今後必要となる戦力であり、彼の復活に期待したい(データは『WhoScored.com』より)。

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