リヴァプールでの序列は“5番手CB” 昨季チームを救った男に迫る決断のとき

今季はリヴァプールでなかなか出番が回ってこないフィリップス photo/Getty Images

今冬移籍を検討するべきか

昨季こそチームの主力選手が続々と離脱するなか奮闘し、飛躍の1年を過ごした。しかし、2021-22シーズンにフィルジル・ファン・ダイクやジョエル・マティプといった選手が戦線に復帰したことで、リヴァプールのDFナサニエル・フィリップスは出場機会が激減している。

今季はここまで公式戦での出場がまだ3試合しかないフィリップス。現時点での立場は厳しいと言わざるを得ない。スタメンはファン・ダイクとマティプの2人が鉄板で、彼らに次ぐ席を争うレースにもイブラヒマ・コナテやジョー・ゴメスといった強力なライバルが。現状、リヴァプールにおける彼の序列はCBの5番手と言っていいだろう。

そんな状況となっているだけに、今冬フィリップスは新天地を求めるべきか。昨季のプレミアリーグで備えている能力は示すことができただけに、新天地を求めれば獲得に乗り出すクラブは出てくるはずだ。実際、現在は最終ラインの強化を図りたいウェストハムは彼の獲得に興味を抱いているようで、冬の移籍市場における正式なオファーを検討中と英『Football Insider』が伝えている。需要があるならば、選手としてのステップアップを目指すためにも新たなチャンスを掴みにいくべきだろう。リヴァプールを指揮するユルゲン・クロップ監督も、フィリップスが移籍を選択することとなればそれを応援する構えのようだ。
「私が指導したなかで誰が一番成長したかを問われれば、それはロベルト・レヴァンドフスキだ。でも、フィリップスも私の下で彼に近いレベルの成長を見せてくれているよ。最初にフィリップスを見たときのことは今でも覚えている。その頃から賢い選手だなと思っていたけれど、彼はそれ以降に多くの改善を見せてくれた。キャリアのスタートは少し緩やかだったけど、そこからの成長速度は信じられないほどだった。でも、今はプレイすることができていない。人生はときどき不公平なものなんだ。だから、フィリップスが今後どのような選択をしても、私は彼を責めることはできないよ」(英『Daily Mirror』より)

どれほど成長が見えようとも、層の暑すぎるCB陣を擁するリヴァプールで出場機会を確保することは難しくなっているフィリップス。やはり、選手としてのステップアップを最優先するならば、冬のマーケットで新たな活躍の場を求めるのが吉か。決断のときは近づいているのかもしれない。

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