“現セリエA最強DF”は中堅クラブのブラジル人CB? 対人守備にめっぽう強い男とは

優れた守備性能を誇るトリノのブレーメル photo/Getty Images

あらゆるスタッツでリーグ上位を記録

イタリア・セリエAはその長い歴史のなかで、何人もの優秀な守備者を輩出してきた。ファビオ・カンナバーロやアレッサンドロ・ネスタといった選手を筆頭に、その例を挙げればキリがないほどに続々と名手の名前が出てくる。

そんなセリエAでは、2021-22シーズンも優秀な守備者が圧巻のパフォーマンスを披露している。その代表格となるのは、少し意外かもしれないが中堅クラブでプレイする選手だろう。トリノのブラジル人DFブレーメル(24)だ。

今季はここまでセリエA13試合に出場し、現時点においてリーグで2番目に少ない失点数(14点)を記録しているトリノ守備陣を支えるブレーメル。あまり知名度の高い選手ではないものの、彼に関してはイタリアで「現セリエAにおける対人最強DF」(伊『Gazzetta dello Sport』)なんて声もある。1対1にめっぽう強く、球際での勝負にも自信を持つ守備者だ。
そして、そのパフォーマンスの高さが数字にも表れている。データサイト『SofaSocre』によると、今季ここまでの彼ブレーメルはセリエAでプレイするDFのなかでもトップクラスのスタッツを記録中。インターセプト数(51回、リーグDF中1位)や空中戦勝利数(51回、同1位)を筆頭に、同選手はあらゆるデータでリーグ屈指の数字を残している。『WhoScored.com』による1試合平均評価点も、現時点ではリーグ全体で4番目に高い「7.42」。DF登録の選手で最も高い数値をキープしており、その優秀さはこうした部分からも見て取ることができる。

少し地味な存在ではあるかもしれないが、現時点での“セリエA最強DF”と言っても差し支えない実力を備えたブレーメル。はたして、彼は今後どこまでイタリアで支配的なCBに成長していくのだろうか。またカルチョの国ではワールドクラスの守備者が誕生しつつある。

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