実力はケイン、ソンに並ぶ? ラストパスに磨きがかかったルーカス・モウラは止められない

ケイン、ソンと共に3トップで起用されているルーカス・モウラ photo/Getty Images

リーズ戦でも攻撃で違いを見せていた

アントニオ・コンテ監督就任後、プレミア初勝利を飾ったトッテナム。難敵リーズ相手に先制され、苦しい時間が続いたが、ピエール・エミール・ホイビュルクとセルヒオ・レギロンのゴールで逆転に成功している。リーグ戦では3-2で勝利したニューカッスル戦以来の勝ち点3獲得となった。

早くも結果を残したコンテ・スパーズだが、攻撃では大きな変化が見られた。後方の3バックからの配球が増えており、特にエリック・ダイアーとベン・ディヴィスから最前線ハリー・ケイン、ソン・フンミンらへの縦パスは効果的であった。

ケイン、ソンらと共に3トップに配置されたFWルーカス・モウラも評価されるべき選手か。

2018年にパリ・サンジェルマンから加わったブラジル代表FW。スピードを生かしたドリブルでの突破は強力で開幕戦のマンチェスター・シティ戦では一人で相手のブロックを崩壊させるなど、ワールドクラスの実力を見せた。しかし、不用意なボールロストやドリブル以外での選択肢の少なさからイマイチ評価されていない選手でもある。

そんなモウラだが、この試合でもドリブルでの突破は光っていた。データサイト『WhoScored.com』によればチームトップとなる3回のドリブル突破を成功させており、レギロンのゴールが生まれたフリーキックはモウラのドリブルから得たセットプレイだ。また、バイタルエリアでのラストパスに磨きがかかっており、こちらもチームトップとなる3回のキーパスを記録している。

しかし、前述したような不用意なロストはまだ見受けられる。少なくはなったのかも知れないが、失うとカウンターを食らってしまう場面でドリブルをひっかけられ、ピンチを招く場面も多い。ロストさえ減らすことができれば安定して評価される選手ではあるが、今季でその課題を解決したい。

ホイビュルクのアシスト、レギロンのゴールの起点となったFK獲得など実質2得点に絡んだモウラ。どうしてもスパーズではケイン、ソンの2人が実力で抜けているとされているが、モウラも彼らに追い付くことはできるのだろうか。

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