12試合でまだ“1ゴール”だけど大丈夫? 昨季20得点決めた男のスローな序盤戦

今季は昇格組のサレルニターナでプレイしているシミー photo/Getty Images

そこまで心配する必要はないのか

昨季大爆発したストライカーは、ここから巻き返しなるか。2020-21シーズンにセリエAでその得点能力を開花させたはずの男が、今季は新天地で苦しんでいる。

その男とは、サレルニターナに所属する“シミー”ことナイジェリア代表FWシメオン・ヌワンコ(29)だ。昨季はクロトーネに在籍して、セリエA得点ランキング5位タイとなる20ゴールを挙げた同選手。しかし、そんなシミーは昇格組のサレルニターナへとレンタル移籍した今季、なかなか思うようにゴールを決めることができていない。2021-22シーズンはここまでリーグ戦全12試合に出場しているものの、記録した得点は第8節のスペツィア戦で挙げた1ゴールのみとなっている。

昨季は絶好調だったが、シミーはこのまま一発屋で終わるのか。この成績を見るかぎり、そんな予感がしているカルチョファンも少なくないだろう。だが、このナイジェリア代表FWに関して、まだ心配することはないのかもしれない。
その理由は、シミーが昨季記録した得点の偏りにある。実は同選手、2020-21シーズンも今季と同様にスタートはかなりスローペースだった。同じ第12節終了時点での得点数はたったの「3」。序盤戦が終わろうかとしている時点でのゴール数は、今季の数字と大きな差がなかったのだ。

「シミーに関してはあまり心配していないよ。シーズンは長いのだから、調子の上がらない期間は誰にでもある。私は彼と話したし、彼も今は落ち着いているに違いない。昨季はかなり多くのゴールを決めたストライカーだからね。何事も続けることが大事なのさ」(伊『Gazzetta dello Sport』より)

そんなシミーに関しては、サレルニターナを指揮するステファノ・コラントゥオーノ監督もこのように話している。現時点ではなかなか調子の上がってこない同選手だが、彼がギアを上げてくるのはもう少し先か。そろそろ再びゴールを量産する姿を見たいが、今は我慢のときなのかもしれない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.291 究極・三つ巴戦線

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ