いずれは“ジェラード級”の中盤戦士に? プレミアで輝くイングランド代表MFへの期待

ウェストハムで大きな存在感を誇っているライス photo/Getty Images

「成長過程はスティービーを思い出させる」

現時点でイングランド・プレミアリーグにおける最高の守備的MFといえば誰か。数年前であれば、誰もがチェルシーに所属するフランス代表MFエンゴロ・カンテを挙げたかもしれない。しかし、ここ数年で一気に評価を上げてきたのがウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスだ。

2019-20シーズンのブレイク以降、瞬く間にイングランド・サッカー界における存在感を強めてきたライス。昨季はウェストハムがプレミア6位に躍進した際の原動力となり、今夏開催されたEURO2020ではイングランド代表の一員として準優勝に貢献。まだ22歳の選手ではあるものの、その評価はうなぎ登りと言っていいだろう。

そして、今季も勢いそのままにウェストハムを牽引しているライス。ここまでは主将としてプレミア全12試合に出場し、リーグMF中トップとなる22回のインターセプトを記録している(データサイト『SofaScore』より)。こうした部分を見ても、現時点におけるプレミア最高の守備的MFを議論するにあたって、彼は間違いなく候補に入れることができるだろう。
「グレン・ホドルは先日、デクランのことを『リーグ最高の選手だ』と言っていたね。僕も同じ意見だよ。彼は今や神にも近い存在だ。何年にもわたってその成長を見てきたけど、デクランは本当に凄まじい速度でトップの選手になった。その成長過程は少しスティービー(スティーブン・ジェラード)を思い出させるね。彼はなんでもできる。選手として、彼に限界はないと思うよ。真のトッププレイヤーとなれるだけの資質は間違いなく備えている」(英『talkSPORT』より)

そんなライスの能力に関しては、かつてチェルシーやリヴァプールなどで活躍したジョー・コール氏もこのように話している。リヴァプールのレジェンドにも比較されるライスの才能。はたして、この守備的MFはいずれジェラードの領域にも到達することができるのか。ここ数年で一気に選手としてスケールアップしたものの、まだまだ伸びしろを感じさせるイングランドの若き才能。今後もライスがどこまで素晴らしい選手になっていくのかには注目し続けたいところだ。

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