バティやトニ、ジラルディーノをも超える? “現エース”はヴィオラ史上最高のストライカーか

得点ランクで首位に並んだヴィラホビッチ photo/Getty Images

クラブの年間最多ゴール数更新間近

ロベルト・バッジョやガブリエル・バティストゥータ、ルカ・トニ、アルベルト・ジラルディーノなど……。これまで多くの名ストライカーたちがフィオレンティーナでプレイしてきたが、現エースはヴィオラ(フィオレンティーナの愛称)史上過去最高のストライカーかもしれない。

20日に行われたセリエA第13節で、ACミランをホームへ迎え入れたフィオレンティーナ。両チーム合わせて7発のゴールが飛び交う乱打戦となったが、この激闘を4-3で制し、今季無敗だったミランに初黒星をつけた。そして、この試合で存在感を放ったのが、多くのクラブが注目を寄せる若き逸材FWドゥシャン・ヴラホビッチだ。

60分に裏への絶妙な抜け出しから、3点目のゴールを決めたヴラホビッチ。その後、自分たちのミスなどからミランに1点差まで詰め寄られ、嫌な雰囲気が流れたが、85分に相手のミスを逃さず再びゴールネットを揺らし、その流れを断ち切る。2ゴールの活躍で、チームの勝利に貢献したのだ。
この結果、ヴラホビッチは個人としてもリーグ戦でのゴール数を、早くも二桁(10ゴール)に乗せた。10ゴールで得点ランクの首位に立っていたラツィオのFWチーロ・インモービレが、怪我により今節の試合を欠場したため、首位に並んでいる。クリスティアーノ・ロナウドやロメル・ルカクがイタリアをさった今季、スピード、パワー、テクニックの3拍子が揃い、勢いもあるヴラホビッチは得点王候補の最右翼といっても過言ではない。

また、ヴラホビッチは2021年に入って、ここまでセリエAで27ゴールを記録。1960年に27ゴールを奪ったクルト・ハムリン(元スウェーデン代表)に並び、クラブ史上最多記録だという(データサイト『opta』より)。2021年はまだ1ヶ月以上も残されており(残り6試合)、おそらく記録更新は確実。まさにヴィオラ史上過去最高のストライカーの称号にふさわしいか。

今冬のステップアップも噂されているため、今後はどうなるかわからない。ただ、もし残留することとなれば、フィオレンティーナの選手としては、2005-06シーズンのトニ以来16年ぶりに得点王を狙える選手だろう。今後の活躍や動向に目が離せない。

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