あえて高さを使わなかった“秘策” 横浜FM守備陣の対応を遅らせた浦和のセットプレイ

キッカーを務めた江坂 photo/Getty Images

伊藤の先制ゴールとなった

明治安田生命J1リーグ第36節で浦和レッズは横浜F・マリノスと対戦。上位対決となった試合は、2-1で浦和が勝利して勝ち点3を獲得した。この試合で先制点となったセットプレイは、浦和の工夫が見られたシーンだった。

浦和は18分に大久保智明の仕掛けからファウルを受けてFKを獲得する。伊藤敦樹やアレクサンダー・ショルツといった長身の選手をゴール前に上げ、高さで勝負するかと思われた。

しかしキッカーの江坂任はグラウンダーのパスをに供給。ハイボール対策にゴールの前へと密集した横浜FMの守備陣に対し、手前にいた西大伍がボールを逸らして中に入れるとショルツがつなぐ。最後は大外でフリーになっていた伊藤が押し込んで先制点を奪った。

江坂が蹴ったタイミングで、横浜FMの選手はゴール前に密集してしまったことにより、速く低いボールに反応できず。さらに対応に遅れたことで、ファーサイドの伊藤をフリーにしてしまうなどすべて後手を踏んでしまった格好だ。

これも浦和の狙い通りのプレイだっただろう。早い段階で先制点を決めたことで、浦和はその後の試合運びにもゆとりを持つことができた。ボールは相手に支配されたものの、素早いカウンターで追加点を狙い、それが2点目につながっているのだ。

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