来季優勝へ改革を進める浦和レッズ 2019年のメンバーと比較すると変化が明らかに

今季限りで退団となった槙野 photo/Getty Images

来季は優勝を狙う浦和

浦和レッズは阿部勇樹が引退、槙野智章と宇賀神友弥の両名が契約満了となり、2021シーズン終了とともに3名がチームから離れることが決定した。2007年に浦和へ加入しチーム最古参だった阿部、2010年に加入した宇賀神と2012年に加入した槙野がいなくなり、来季のチーム最古参は2013年に加入した興梠慎三となる。

ここ1年で急激な血の入れ替えを行っている浦和。昨季も青木拓矢、長澤和輝が移籍し、柏木陽介も退団。夏には武藤雄樹が柏レイソルに加入するなど、以前までチームで主力だったメンバーが一気に入れ替わり、スタメンの顔ぶれはほとんど今季加入した選手となっている。

2年前の2019年シーズンにAFCチャンピオンズリーグ決勝へと進んだ浦和のスタメンを見てみると、GK西川周作、DF岩波拓也、鈴木大輔、槙野、MF橋岡大樹、青木、エヴェルトン、関根貴大、長澤、ファブリシオ、FW興梠という11人だった。

半分のメンバーがすでにチームを変えており、浦和が劇的に改革を進めているということがよく分かる。来季は3ヵ年計画の最後の年で、リーグ制覇を目標に掲げている浦和だが、同様に世代交代も進めている。

ただ、若いメンバーだけを揃えて勝ち進むつもりではないだろう。今季は小泉佳穂や明本考浩などといった20代前半の主力選手だけでなく、夏には酒井宏樹や江坂任といった即戦力クラスの選手を補強。若い選手と競わせることで、ポジション争いがさらに激化されチームの底上げへとつながっていく。

2021年はチームを劇的に変化させている浦和レッズ。優勝を狙う来季、川崎フロンターレや横浜F・マリノスなど長年に渡って確固たるスタイルを築き上げたチームよりも上に立つには、現状での完成形を作り上げることが必要だろう。残りのシーズンも含め、リカルド・ロドリゲス監督がどのようにまとめ上げるか。手腕にも注目したい。

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