彼の売却はあり得ない FW獲得を目指す財政難のバルセロナが出した苦肉の策

フレンキー・デ・ヨングの活躍を見れば彼を手放すのはあり得ない photo/Getty Images

考え直すべきだ

ロナルド・クーマンが解任され、クラブのレジェンドであるシャビ・エルナンデスが新監督に就任したバルセロナ。前所属であるカタールのアル・サッドでは昨季無敗優勝を成し遂げるなど、シャビ監督の手腕は本物であり、暗黒時代に突入しかけているバルセロナを救うことができるのか注目が集まる。

そうなれば冬の移籍市場での補強が重要となるが、各メディアではアタッカーの獲得報道が見られる。多いのはマンチェスター・シティのラヒーム・スターリングやレッドブル・ザルツブルクのカリム・アデイェミだが、彼ら以外にも複数のFWの名前が挙がっている。確かに前線は足りていない。セルヒオ・アグエロは起用できず、ルーク・デ・ヨングも頼れるストライカーではない。アンス・ファティも怪我での離脱が増えており、前線は人員不足だ。

しかし現在のバルセロナは深刻な財政難であり、そこで話が出ているのはオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングの売却である。英『The Sun』ではシティがデ・ヨング獲得を目指すといった話も出ており、バルセロナの考えとしては彼を売却し、新たなFWを補強するのが狙いだろうか。

だが、さすがにデ・ヨングの売却は悪手か。現状ではチームの心臓となる選手であり、セルヒオ・ブスケッツの衰えが感じられれば、彼をアンカーに配置する案も悪くない。攻撃では正確なパスワークやフリーラン、守備では献身的なプレスが見られており、攻守でバランスの取れる選手だ。

また、獲得候補に挙がっているアタッカーもそこまで魅力的ではない。アデイェミはまだ期待ができるが、スターリングはシティで完全に出場機会を失っており、以前までのパフォーマンスは見せられないだろう。

バルセロナの財政難から出てきた主力の売却話。確かに補強費を捻出するためにも主力放出も一つの手だが、売る選手を間違えればバルセロナが復活するのは当分先の話となるだろう。

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