“ベルギー黄金世代”を終わらせるな アザールらの世代に続く5人のヤングスター候補

アンデルレヒトで期待されているマルコ・カナ photo/Getty Images

世代交代が今後のカギに

最近はベルギー黄金世代も終わりが近いと言われているが、大切なのは継続性だ。強さを維持するにためにも、1つの世代だけで終わるわけにはいかない。

今は新たなヤングスター登場が求められているわけだが、すでに楽しみな逸材が何人かいる。

1.マルコ・カナ(アンデルレヒト/19歳/DF)

まずは元ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニとも比較されるマルコ・カナだ。所属するアンデルレヒトでは定位置を確保しているわけではないが、守備的MFとセンターバックの両方を担当できる万能性は一定の評価を得ている。

U-21ベルギー代表の方にも継続的に選ばれており、高齢化が進むA代表の最終ラインを改革してほしい人材の1人だ。

2.アマドゥ・オナナ(リール/20歳/MF)



カナに続いて守備職人の紹介だ。オナナは昨夏にドイツのハンブルガーSVからフランスのリールへ移籍した195cmの大型守備的MFで、センターバックも担当できる。

リーチを活かしたボール奪取力が評価されており、U-21ベルギー代表では主将も務める。リーグ・アンの方でも出番を得ており、今後のステップアップに期待がかかる。

創造性に定評あるフェルスハーレン photo/Getty Images

若手は黄金期を引き継げるか

3.ヤリ・ベルシャーレン(アンデルレヒト/20歳/MF)



ミランなど強豪クラブも関心を寄せているとされる攻撃的MFのベルシャーレンは、すでにA代表で6試合出場経験がある。

172cmと小柄ではあるものの、ライン間でボールを受ける動きや創造性の部分は高い評価を得ている。中央からウイングまで幅広く担当できるのも強みで、次世代のエデン・アザールになってほしい選手だ。

4.ロイス・オペンダ(フィテッセ/21歳/FW)



前線では、ベルギーのクラブ・ブルージュからオランダのフィテッセにレンタル移籍しているオペンダだ。

昨季もエールディヴィジで10得点を記録していたが、今季も12試合で5得点と順調だ。

U-21ベルギー代表のカテゴリーでも13試合で11得点と確かな結果を出しており、来年のワールドカップ・カタール大会までにA代表でチェックしてみるのもいいだろう。

5.コニ・デ・ウィンター(ユヴェントス/19歳/DF)



カナ、オナナに続いて守備の世代交代を進める人材となるのか。ユヴェントスU-23のカテゴリーでプレイする191cmの大型DFウィンターも将来が楽しみな選手とされている。

高さ自慢なところはベルギー人選手らしく、オナナと同じく守備的MFも担当できる。

まだユヴェントスのトップチームでは出番を掴めていないが、ポテンシャルは高いと評価されている。U-21ベルギー代表での出場歴もあり、かかる期待は大きい。


彼らはまだA代表で馴染みのないプレイヤーだが、若手では他にレンヌFWジェレミー・ドクもA代表の常連候補として人気を高めている。彼らが黄金世代を継いでいくことになるが、アザールやロメル・ルカクが築いた時代を守っていけるのか。ベルギーサッカー界としてはここでブームを終わらせたくないだろう。

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