1試合で平均《3ゴール以上》も決まるリーグに セリエAはもう守備的じゃない

エースが抜けても変わらぬ得点力の高さを発揮するインテルの奮闘なども、今季のセリエAでは目立つ photo/Getty Images

今季の1試合平均ゴール数は欧州5大リーグ最多

セリエAは守備的。今でも、同リーグにそんなイメージを抱いている人は少なくないはずだ。強固なディフェンスを売りとするクラブが多く、なかなか得点が生まれない。少し前までは、たしかにそういった傾向の見えるリーグだったことは間違いない。

しかし、2021-22シーズンのセリエAはそういった“守備的”なイメージを払拭しつつある。実は今季、同リーグで生まれている1試合平均ゴールは、欧州5大リーグのなかで最も高い数字を記録しているのだ。

データサイト『Opta』によると、その数値は「3.06」。3.0を超える数値をマークしているのは、セリエAとそれに続く2位のドイツ・ブンデスリーガ(3.02)のみ。なお、3位はフランスのリーグ・アン(2.87)、4位はイングランドのプレミアリーグ(2.75)、そして5位はスペインのリーガ・エスパニョーラ(2.43)となっている。
こうした数字を見ても、今季のセリエAで多くの得点が生まれていることは見て取れる。こうなった大きな要因は、中堅クラブや昇格組でもアグレッシブなスタイルを採用するチームが増えたことが考えられそうだ。加えて、今季は新進気鋭のストライカーが数多く活躍中。ジョバンニ・シメオネ(ヴェローナ)やドゥシャン・ヴラホビッチ(フィオレンティーナ)、ヴィクター・オシムヘン(ナポリ)といった有望株が暴れていることも大きいか。

ロメル・ルカクやクリスティアーノ・ロナウドといった怪物級ストライカーが去っても、リーグ各クラブの攻撃力には目を見張るものがあるセリエA。同リーグを“守備的”と考えるのはもう古いのかもしれない。

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