最も右SBの選手層が厚い国 スリーライオンズのスタメンを勝ち取るのは誰?

最も安定感があるのはカイル・ウォーカーか photo/Getty Images

誰を選んでもある程度の活躍は見込める

ワールドカップ・カタール大会に向けた欧州予選を戦うイングランド代表。先日、イングランドサッカー協会は予選に臨むメンバーを発表しており、ハリー・ケインやメイソン・マウントなどそうそうたる選手が名を連ねた。守護神にアーロン・ラムズデールが台頭したことでどのポジションも出場争いが激化しており、この予選でどれだけガレス・サウスゲイト監督にアピールできるかがカギとなりそうだ。

そんなスリーライオンズだが、最もポジション争いが熾烈なのは右サイドバックか。今回のメンバーではカイル・ウォーカー、リース・ジェイムズ、トレント・アレクサンダー・アーノルドの3名が選ばれているが、右SBのポジションは一つしかない。

安定感を取るのであればマンチェスター・シティのウォーカーか。対人守備はワールドクラスであり、攻撃時もバイタルエリアから司令塔のようなパスを出すなど、プレイのバリエーションが豊富である。チェルシーのジェイムズもウォーカー同様に攻守でバランスの取れている選手だ。もっとも攻撃面ではウォーカーより数字を残しており、今季はロメル・ルカクを抑えての4得点とチームトップの数字を出している。

攻守両面での貢献を考えれば彼ら2人になるが、より攻撃的に行きたければリヴァプールのA・アーノルドの右に出る者はいない。右足から放たれる高精度のキックは代表でもトップクラスであり、先日のウェストハム戦では直接FKを沈めている。しかし、守備ではウォーカー、ジェイムズには劣ることもあり、起用法が大事だ。

プレミアを代表するザ・シチズン、チェルシー、リヴァプールの右サイドバックを代表で起用できるサウスゲイト監督。非常に贅沢な選手層であり、彼ら以外にもキーラン・トリッピアーやアーロン・ワン・ビサカ、ティノ・リヴラメントなどイングランドには優秀なサイドバックが在籍している。彼らに代わるのは至難の業ではあるが、今季の活躍次第ではスリーライオンズ入りも不可能ではない。

複数の選手で争うことになる代表の右SBの椅子。どの選手も絶好調であり、サウスゲイト監督としては嬉しい悩みだ。

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