好調時はメッシと“同レベル” 才能を持て余した華の1987年代ドリブラー

ベン・アルファは才能こそ抜群だったが…… photo/Getty Images

左足のドリブルは威力抜群だった

今年フランスの天才肌MFサミル・ナスリが現役引退を表明したが、ナスリは同国にとって華の1987年世代を代表するプレイヤーの1人だった。

同じ1987年生まれには今もレアル・マドリードで活躍するFWカリム・ベンゼマがおり、この年は天才肌のプレイヤーが多かったのだ。

そしてもう1人。ベンゼマをも超える才能と10代より注目されていた1987年生まれのFWハテム・ベン・アルファも忘れてはならない。
ビッグクラブとはあまり縁のない選手だったが、ベン・アルファのテクニックは特別だった。英『The Sun』によると、元フランス代表FWジブリル・シセは好調時のベン・アルファならリオネル・メッシとも比較できると語っている。

「私がおかしいと思われるかもしれないが、テクニックの部分では好調時のベン・アルファはメッシと同じレベルだったと思う。そうしたものを見てきた。繰り返すが、ベストの時のベン・アルファならメッシと同じなんだ」

ベン・アルファは波の激しいところがあり、キャリア全体ではメッシと比較できない。しかし絶好調時であれば、1人でピッチを支配するだけの技術があったのも事実だ。

残念なことにナスリとベン・アルファは才能がありながらA代表でほとんど輝きを放てなかった。フランスは2018年のワールドカップを制するなど常に強さを維持していたものの、華の1987年世代を最大限活かせなかったのはサッカー界全体の損失と言ってもいいだろう。

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