アーセナルで主力だった男は現在“アフリカの小国”に バルサで輝けず欧州を転々とするも……

アーセナルの中盤を支えたソング photo/Getty Images

スイスでもプレイしていたが

アーセナルで主力として活躍し、カメルーン代表としてFIFAワールドカップのブラジル大会にも出場したアレクサンドル・ソング。彼はアーセナルで不動のレギュラーだったものの、スペインでの挑戦に失敗すると、欧州を渡り歩き現在はアフリカ東部のジブチ・プレミアリーグに所属するアルタ・ソラール7に在籍している。

フランスのバスティアからトライアウトを経てアーセナルに加入したソング。チャールトンへの武者修行後に主力として期待されるも、安易なミスが多くすぐには主力にはなれなかった。それでも2009-10シーズンに[4-3-3]を採用したアーセン・ヴェンゲル監督は、ソングを中盤の底に起用する。

その後は持ち前のフィジカルに加え、ボール奪取能力が大きく成長。パスも安定感を増しており、チームの主力として輝きを放った。すると2012-13シーズンにバルセロナへと移籍。しかしセルヒオ・ブスケッツの壁は厚く、出場機会を失うと2014-15シーズンから2年間はウェストハムへレンタル移籍する。その後はルビン・カザンを経て2018年にスイスのFCシオンに移籍した。

しかし一昨季途中、新型コロナウイルスの影響により財政難に陥ったクラブが給与を下げる交渉をするも、話はまとまらずにチームを退団。昨年からアルタ・ソラール7に加入した。

アーセナルやウェストハムなどでレギュラーとして活躍したソング。彼はバスティアのアカデミー出身のため、アフリカでのキャリアは初だ。すでにカメルーン代表は引退しているものの、現在はまだ34歳。ジブチリーグ開幕前におこなれたCAFチャンピオンズリーグ第1次ラウンドのタスカーFC戦にも2試合ともフル出場しており、主力として活躍している。30代を越えても、ピッチの上で輝ける実力を持っている証拠だろう。コロナの影響もありアフリカの小国でのプレイとなったが、今後もチームの中盤を支えていくはずだ。

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