ユーヴェで“イタリアの至宝”が輝けない EUROで主役となった男はまだ1ゴール

EURO2020では圧巻の働きだったキエーザ photo/Getty Images

アッレグリは才能を引き出せているか

今夏のEURO2020を制したイタリア代表において、世界に衝撃を与えたのがユヴェントスに所属する若きFWフェデリコ・キエーザだった。

EURO開幕当初のキエーザはベンチだったが、大会が進む中で代表監督ロベルト・マンチーニの信頼を獲得。果敢に仕掛ける姿勢は相手の脅威となり、Newスター誕生を予感させるパフォーマンスの連続だった。

その活躍からユヴェントスで活躍した元チェコ代表のパヴェル・ネドヴェドと比較する意見まで出ていたが、今季のパフォーマンスはどうだろうか。
ここまでリーグ戦9試合に出場して1得点1アシスト。EUROでの活躍から考えると、今の成績は納得できるものではない。

問題は、今季より復帰した指揮官マッシミリアーノ・アッレグリがキエーザの能力を引き出せているかどうかだ。

伊『Calciomercato』はアッレグリがパウロ・ディバラにこだわっているとの見方を示しているが、キエーザをよりゴールに近い位置でプレイさせてもいいかもしれない。キエーザはウイングも担当できるが、シュート精度も悪くない。それはEUROでも証明済みで、前線中央でも活躍できるはずだ。

ユヴェントスは今夏にクリスティアーノ・ロナウドを手放しており、得点力不足の感が否めない。ディバラはもちろんだが、キエーザの得点力も活かさなければならない。

ここまでキエーザは静かな立ち上がりとなっているが、アッレグリはイタリアの未来とも言える逸材を活かせるのか。

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