メッシの魔法にはもう頼れない 格上からゴールを奪えないバルセロナ

クーマン監督はこの状況をどう打開する photo/Getty Images

次節は昇格組ラージョ・バジェカーノと対戦する

今季好調のレアル・マドリードと不調のバルセロナ。エル・クラシコは前評判通りに2-1でレアルが白星を掴んだ。レアルはカルロ・アンチェロッティ体制で盤石の強さを見せており、今季はリーグ、CL共に期待が出来そうだ。

最大のライバルに敗北し、今季リーグ戦2敗目を喫したバルセロナだが、やはり攻撃のクオリティが不足していたか。この試合は退団した頼れるリオネル・メッシはおらず、前線に左からメンフィス・デバイ、アンス・ファティ、セルジーニョ・デストとなったが、ティボー・クルトワが守るゴールを脅かした回数は片手で数えられるほどだ。

その要因となったのは、やはりフリーランでスペースを作る動きの少なさだろう。左サイドバックのジョルディ・アルバはそのような動きを見せていたが、全体的にデコイランが少なく、レアルの敷く守備陣形を崩せていない。個での突破も跳ね返されており、苦しい時間が続いていた。また、サイドでボールを持った際に中央の選手がクロス待ちをしている場面もあったが、前線の空中戦勝利数は試合を通して交代で入ったセルヒオ・アグエロの1回のみであり、何か別のやり方を考えたほうが良さそうだ。

アタッキングサードでのクオリティ不足に直面しているバルセロナ。リーグ戦9試合で15得点は悪い結果ではないが、バイエルン・ミュンヘンやアトレティコ・マドリード、レアル・マドリードのような互角以上の相手の守備を崩すのに苦労しており、攻撃の質は今後の改善点となりそうだ(データは『WhoScored.com』より)。

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