元横浜FMの“お騒がせFW”は今どこへ? ブラジルで期待されるも日本で違反を重ね……

横浜FMでプレイしたカイケ photo/Getty Images

中東で活躍するカイケ

近年数多くの外国人選手を獲得し、得点王を獲得したマルコス・ジュニオールやDFチアゴ・マルチンスといった有力な助っ人を揃える横浜F・マリノス。そんなチームに期待されながら加入するも、その期待に応えられずにお騒がせ選手となってしまった選手を覚えているだろうか。

2016年に横浜FMへと移籍したカイケだ。フラメンゴのアカデミー出身で、2007年にトップチームへ昇格した同選手。当時のアカデミーでは得点を量産しており、将来にも大きな期待を寄せられたカイケは、ブラジルの複数クラブで武者修行するも出場機会を与えられず。スウェーデンやデンマークといった北欧へもレンタル移籍するものの、活躍することはできなかった。

2015年にブラジル2部で20得点を決めると、古巣のフラメンゴへと復帰。オズワルド・オリヴェイラ監督の下で1部でも6得点を決めるなど活躍する。翌年に横浜FMへと加入すると、得点源としての期待を寄せられた。

しかしJ1で23試合4得点と結果を残すことができず。さらに同年9月には度重なる練習への遅刻に加えて、横浜FMの試合中に自らのSNSを私的利用するなど複数の規律違反を犯してし、クラブからはトレーニングの参加を禁止されてしまう。

横浜FMには2019年まで所属していたが、加入した翌年からはサントスへレンタル移籍していたカイケ。2019-20シーズンからはカタールリーグへと舞台を移しており、今季からはアル・ホールへと移籍している。

アカデミー時代には高い評価を得られ、数多くの下積みを経てオリヴェイラ監督にも重宝されるなど、大きな成長を見せていたカイケ。しかし日本では規律違反を重ねてしまい、その後はブラジルでも活躍することができていない。

ピッチ上だけでなく実生活からルールを守る選手でなければ、ピッチの上でも輝くことはできない。それを守れなかったカイケはお騒がせ助っ人としての印象が強く残ってしまった。ただカタールでは2年間で15得点を決めている同選手。中東の舞台で自身の価値を高めることができるだろうか。

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