[ぺこぱシュウペイ]しんどい時期は乗り越えました J1連覇が近づいてきましたよ!

ぺこぱシュウペイのフロンターレで決定的ーー!! #20

ぺこぱシュウペイのフロンターレで決定的ーー!! #20

夏に新加入のマルシーニョ選手。ゴリゴリのドリブラーは川崎の左サイドが似合います! photo/Getty Images

 苦しいところを乗り越えて、J1連覇へまっしぐら。そんな感じになってきたんじゃないでしょうか。前回もこの連載で取り上げましたが、橘田選手、宮城選手、マルシーニョ選手など、出場時間が徐々に増えてきた選手たちがフロンターレのサッカーに新しい弾みをつけてくれています。

 橘田選手はサイドバックなど多くのポジションをカバーし、宮城選手は第32節鹿島戦でお見事なミドルシュートを決めてくれました。マルシーニョ選手もいいですね。左サイドはやっぱりドリブルでゴリゴリと攻める選手が似合います。長谷川選手、三笘選手と同じように、マルシーニョ選手は積極的に仕掛けてくれます。

 右サイドでは家長選手がキープしてタメを作り、山根選手の攻撃参加を最大限に生かすなどアクセントをつけています。左と右では、攻撃のパターンが違います。この左右非対称のスタイルがフロンターレの特徴で、相手としたら対応が難しいのだと思います。
 山村選手もピリッと効いていますね。センターバックにケガ人が出たときにカバーするだけでなく、セットプレイでは“またか”という頻度でゴールしてくれます。鹿島戦では交代出場した直後に同点ゴールを決めてくれました。

 こうして取り上げていくとキリがないのですが、いまのフロンターレはホントに覚醒している選手が多いです。知念選手も身体が強くなり、ダミアン選手のようなキープをみせてくれます。第30節湘南戦の終了間際のゴールはとても印象的でした。もともと安定感あるプレイをみせてくれていたジェジエウ選手も相変わらず頼りになります。むしろ、さらに強く、速くなったんじゃないかと感じます。

 ACLの長期遠征、アウェイでの連戦、多くのケガ人が出るなどしんどい時期がありましたが、乗り越えたことでチームに一体感が生まれています。辛かったと思いますが、よい経験をしたことでメンタルも強くなっています。だからこそ、最後まで勝負を諦めず、足を一歩出す。相手よりも先に動くということができています。こうした姿勢が、鹿島戦、湘南戦に続いて、第28節神戸戦での逆転勝利につながったのだと思います。

 一時は縮まった2位F・マリノスとの勝点差がまた離れてきました。いよいよ、J1連覇の瞬間が近づいています。このタイミングでスタジアムに入れるお客さんの人数も緩和されるかもしれません。一日も早く、等々力競技場でフロンターレのサッカーをまたみたいです。いま、切実にそう思っています。

構成/飯塚 健司

※電子マガジンtheWORLD262号、10月15日配信の記事より転載

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