ブンデスでまた頭角を現す“米国産”プレイヤー ボルシアMGで急成長する18歳とは

今季ボルシアMGで印象的なパフォーマンスを披露しているスカリー photo/Getty Images

今季は開幕から圧倒的な存在感

近年、ドイツ・ブンデスリーガでアメリカ人選手の台頭が著しい。現在ではドルトムントのMFジョバンニ・レイナ(18)やRBライプツィヒのMFタイラー・アダムス(22)、バイエルン・ミュンヘンからホッフェンハイムにレンタルされていたDFクリス・リチャーズ(21)なども躍動している同リーグ。以前には現チェルシーのFWクリスティアン・プリシッチや現ユヴェントスのMFウェストン・マッケニーらもプレイしており、昨今のドイツでは空前の“アメリカ・ブーム”が巻き起こっていると言っていい。

そんななか、またしてもブンデスで優秀なアメリカ人選手が頭角を現してきた。その選手とは、ボルシアMGに所属するU-17アメリカ代表DFジョー・スカリー(18)だ。

今年1月にニューヨーク・シティからボルシアMGに加入したスカリーは、左右のサイドバックを主戦場とする選手。加入後から半年は出番がなかったものの、今季の彼は開幕から大いに躍動している。開幕2戦では左SBを担当し、その後は右SBや右サイドのアタッカーとしても試合に絡み大車輪の活躍を披露。データサイト『WhoScored.com』による1試合平均評価点も、ここまでリーグ戦全7試合に出場して「6.91」というハイレベルな数字をキープしている。
そして、そんなスカリーの貢献度の高さはそのスタッツからも見て取れる。データサイト『SofaScore』の統計によると、同選手はここまでの7試合でチームトップのインターセプト数(10回)や地上戦勝利数(39回)を記録。試合によってプレイするサイドを変えながらも、スカリーは安定したパフォーマンスを披露することに成功している。いまだA代表には選出されたことのない彼だが、ブンデスでこれほどの活躍を披露している以上は近いうちにチャンスが巡ってくる可能性も高そうだ。

「ジョーは1月からこのクラブにいるけれど、信じられないようなスピードでドイツのサッカーに適応しているね。たった7試合だけで、恐ろしいほどチームに馴染んで上手にプレイしている。これは私個人の意見だが、現時点で彼は間違いなく今季のボルシアMGにおけるシーズンベストプレイヤーの候補だよ」(独『Sport 1』より)

そんなスカリーに関しては、ボルシアMGのスポーツディレクターを務めるマックス・エベール氏もこのように語っている。加入からまだ幾ばくの時間も経過していないものの、すでにチームの中心となりつつあるスカリー。はたして、この若きアメリカ人DFは今後どこまでその存在感を強めていくのだろうか。近年、急速にブンデスでの影響力を拡大するアメリカ勢のなかでも、スカリーには特に注目しておきたいところだ。

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