マルセイユに万能の中盤戦士は欠かせない アーセナルから来た“カーリーヘアの騎士”

今季マルセイユで躍動するグエンドウジ photo/Getty Images

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チームの中盤を支配

かつてはアーセナル期待の新星だった男は、これからどのようなキャリアを歩んでいくのだろうか。ガナーズではミケル・アルテタ監督の戦力構想から外れてしまった印象も否めないが、フランスのリーグ・アンでMFマッテオ・グエンドウジ(22)が奮闘している。

昨季はヘルタ・ベルリン、そして今季はマルセイユへとアーセナルからレンタル移籍しているグエンドウジ。イングランドの名門では素行面などの問題で試合に絡めなかったものの、今季母国リーグでプレイする同選手はチームの中盤に欠かせない存在となっている。アーセナル時代から際立っていた豊富なスタミナから来る献身性に加え、最終ラインと前線を繋ぐビルドアップ能力の高さ。いずれも今のマルセイユには欠かせないと言っていいだろう。

なかでも、今季のグエンドウジに関して特に目立つのはビルドアップの精度の高さ。データサイト『SofaScore』によると、ここまでの同選手は出場したリーグ戦8試合でチームMF中トップのパス成功本数(353本)を記録しており、その成功率も90.98%と印象的だ。リーグトップ5のボール支配率(54.22%、リーグ4位)とパス本数(4668本、リーグ5位)を誇るマルセイユにおいて、グエンドウジは間違いなく中心的存在となっている。その活躍が認められ、9月と10月の代表ウィークではフランス代表にも選出されている。
現地時間3日に行われたリーグ・アン第9節のリール戦では、チームの主将も任されたグエンドウジ。アーセナルでの未来は自らの素行不良で閉ざされてしまった印象も強い同選手だが、彼は母国の名門で一皮むけつつあるのだろうか。カーリーヘアが特徴的な中盤戦士の成長はここからが本番だ。

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