財政面ではプレミア勢と戦うのが難しい ドイツ王者バイエルンにとってレナート・カールこそ理想のモデル「我々はアカデミーに多額の投資をしている」

バイエルンでブレイクするカール photo/Getty Images

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若手の育成は競争力を維持するカギに

今季バイエルンでは17歳のMFレナート・カールがブレイクしているが、カールはクラブのアカデミーで育ってきた選手だ。カールの辿る道こそ、バイエルンが目指す育成モデルなのだろう。

クラブのクリスティアン・ドレーゼンCEOは、カールのブレイクからアカデミーの重要性を強調する。財政面ではプレミアリーグのビッグクラブが飛び抜けており、マネーゲームで勝負を挑むのはバイエルンでも難しいところがあるからだ。アカデミーで若手を育てることには大きな意味がある。

「レナートは信じられないほど上手くやっているね。監督のコンパニらが彼の才能を見抜き、そして彼もチャンスを掴んだ。正直、彼がこれほど早くポジションを掴むとは想像してなかったよ。ただ、これが我々が歩む未来だ。レナートはアカデミーで奮闘する若手選手たちにとって良いお手本だよ。ムシアラもそうだ。我々はアカデミーに多額の投資をしていて、それは報われる必要がある。アカデミーで育成された選手の多くがプロのレベルに達しており、これは他のドイツのクラブよりも高い割合だと思っている」
「中長期的に競争力を維持するには、ハリー・ケインやルイス・ディアスといった世界的スーパースターと組み合わせる必要はあるがね。財政的にはプレミアリーグがかなり先を行っている。特にテレビ放映権に関して。我々は新たな収入源を見つけるか、既存の収入源を改善していく必要がある」(『Abendzeitung』より)。

現在のバイエルンはケインやディアスといった経験豊富な選手たちと若手が上手く融合しており、これがクラブの理想とするモデルか。その中でカールの成功例はクラブにとって大きな意味があり、ますますアカデミーの育成には力が入ることだろう。



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