2部で“140回”もドリブル決めた男の本領発揮 躍動するアルジェリアのテクニシャン

ウェストハムのチャンスメイカー・ベンラーマ photo/Getty Images

ウェストハムを引っ張る存在に

まだプレミアリーグは開幕から2試合を消化したのみだが、まず最初のサプライズとなったのがウェストハムの連勝だろう。

開幕戦でニューカッスルを4-2で撃破すると、続くレスター・シティ戦は4-1と圧倒。2試合続けての4得点と攻撃陣が元気だ。

中でも注目したいのは、ブレントフォード所属時にプレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)で印象的な活躍を見せていたアルジェリア代表の26歳MFサイード・ベンラーマだ。
ベンラーマが2部で注目された理由は卓越したテクニックにあり、2019-20シーズンには2部で140回ものドリブルを成功させた仕掛け屋だ。ややボールロストが多いことは気がかりだったが、観衆を楽しませるテクニックの持ち主なのは間違いない。

そこでの活躍が認められ、昨年10月にウェストハムへ移籍。昨季は初めてのプレミアリーグで30戦1得点6アシストの成績を残している。

昨季はやや本領発揮といかなかったかもしれないが、今季は開幕から2得点2アシストと躍動。早くも昨季の得点数はクリアした。あとはこれを継続出来るかどうか。

ウェストハムは昨季マンチェスター・ユナイテッドからMFジェシー・リンガードをレンタルで獲得し、そのリンガードが9得点4アシストと見事な活躍を披露してくれた。それが6位フィニッシュに繋がることになったわけだが、リンガードは今夏にマンUへ復帰している。

ウェストハムとしてはリンガードの穴を埋めていきたいところで、中盤のチャンスメイカーであるベンラーマはその期待に応えてほしい選手の1人だ。リンガードを超える二桁得点は具体的な目標になるだろう。アルジェリアのテクニシャンが中盤の主役になれるか注目したい(数字は『WhoScored.com』より)。

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