開幕から2連勝も…… スパーズが解決しなければならない課題

このままでは勝ちきれない試合が多くなってしまうか photo/Getty Images

相変わらずカウンターの迫力はすさまじいが

プレミア開幕戦ではリーグ王者であるマンチェスター・シティを破ったトッテナム。続く第2節のウルブズ戦でも難敵を撃破しており、開幕から2連勝を飾った。どちらも大事な場面でゴールを奪っており、勝負強さが見られた。

このように結果だけを見れば上々の滑り出しを見せたスパーズだが、シーズンを戦うとなるとまだ物足りないか。マンC戦ではソン・フンミンのスーパーゴール、ウルブズ戦ではデル・アリのPKから得点を得たが、それ以外の攻撃は迫力に欠ける場面が散見されている。

これは以前からも問題視されており、マンC戦で得点を奪ったソン、エースのハリー・ケインへの依存が大きく、ヌーノ・エスピリト・サント新監督がチームを率いているが、まだ解決する兆しは見えない。

特に後方からの組み立てはまだまだ物足りない。特に左サイドバックのセルヒオ・レギロン、右サイドバックのジェフェット・タンガンガへボールが渡った際のパスコースが作れておらず、前線への長いフィードを送る場面が多い。悪い選択肢ではないが、どうしてもルーズボールとなるため、この試合ではウルブズにセカンドボールを回収され、攻撃を受ける形になっていた。幸い、守備陣の奮闘からここ2試合は無失点で終えているものの、どの試合でもうまく守り切れるかは分からない。

まだまだ内容が付いてきていないスパーズ。新監督の就任からあまり時間が経っていないことも関係していると考えられるが、今シーズンもカウンター以外での形を探すのに苦労するだろう。

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