“不屈のセンターバック”は今季も健在 攻守に輝くインテルの番人

ジェノアとの開幕戦で印象的なパフォーマンスを披露したシュクリニアル photo/Getty Images

最終ラインに君臨するチームの要

2021-22シーズンもインテルには“不屈のセンターバック”が欠かせない。現地時間21日に行われたセリエA開幕節のジェノア戦にて、DFミラン・シュクリニアルに対してそのような感情を抱いた人も多かったのではないだろうか。一時はインテルで定位置を失いかけた同選手だが、その存在感は今や“チームの核”と呼べるまでのレベルに回復している。

このジェノア戦で3バックシステムの右CBとしてフル出場を果たしたシュクリニアル。すると、この26歳は試合を通して積極的な攻め上がりを見せる。左CBに入ったアレッサンドロ・バストーニとともに、両脇のCBはさながらSBのようにインテルの攻撃を活性化させていたと言っても差し支えはないだろう。

加えて、シュクリニアルはその空中戦の強さでもジェノアの脅威に。この試合、同選手が攻撃の場面で記録した空中戦勝率は100%(2回中2回勝利)。序盤のセットプレイでは華麗な垂直ジャンプから打点の高い強烈ヘッドで先制点を奪うなど、その存在感は凄まじかった。
そしてもちろん、その存在感は本職の守備でも。79分には、相手選手が放った強烈なシュートをゴールインまであと少しのところでブロック。身体を投げうって失点を阻止し、チームのクリーンシート達成に貢献している。

開幕戦からフルスロットルの活躍で、インテルに勝利をもたらしたシュクリニアル。2019-20シーズンにはポジションを失いかけたものの、“不屈のセンターバック”はネッラズーリに必要不可欠な存在となった。今夏は財政難の影響で多くの選手が入れ替わったインテルだが、最終ラインには頼もしい男が君臨し続けている。

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