手放しに誉めるのはまだ早い ヌーノ・スパーズの実力はまだまだ未知数

初戦の大一番を白星で終えたヌーノ photo/Getty Images

相性が良いとはいえ、いいスタートを切った

新監督であるヌーノ・エスピリト・サント政権での初の大一番となったマンチェスター・シティ戦。同時にプレミア開幕戦でもあり落とせない一戦であったが、後半にゴールを奪うと、そのままリードを保って勝ち点3を獲得した。

そんな重要な一戦で決勝点を挙げたのがFWソン・フンミンだ。エースであるハリー・ケインを欠くことになったこの試合で3トップの真ん中を務めたソンはケインの役割を完璧にこなしており、決勝点となった逆足でのゴールは見事であった。

また、ここまで攻撃が機能したのは何度もカウンターを仕掛けられる場面を作り出せたのが大きい。マンCはポゼッションを、スパーズはカウンターを軸にしているあたり相性のいいチームではあるが、プレミア王者の最終ラインは控え組が中心となっており、なによりカイル・ウォーカーがいなかった。本来であれば、アンカーであるフェルナンジーニョの守備のフィルターを突破しても、快速のウォーカーが寄せてくるのだが、この試合ではそこまでの圧力がなく、ソンやルーカス・モウラが躍動していた。

ソンに関しても、高いアスリート能力を武器に広大なスペースを存分に生かしており、非常に脅威となっていた。

しかし、課題はある。昨季はカウンターが決まれば勝てていたが、自分たちがボールを持ってブロックを敷く相手と対峙する場合は非常に苦労していた。そこで新監督であるヌーノがどこまで相手を攻略できるかが、今シーズンの成績に直結するだろう。

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