アンストッパブルな相馬勇紀が魅せた 今やグランパスの攻撃に欠かせぬ汗血馬に

果敢なフリーランニングや正確なクロスで、チームの勝利に貢献した相馬 photo/Getty Images

途中出場の湘南戦で躍動

明治安田生命J1リーグの第24節が15日に行われ、名古屋グランパスが湘南ベルマーレに1-0で勝利した。

[4-2-3-1]の布陣でこの試合に臨んだグランパスは、[5-4-1]のコンパクトな守備隊形を敷いてきたベルマーレに苦戦。バイタルエリアのスペースを消されて中央突破が困難になっていたうえに、右サイドハーフのマテウスが62分に右足を負傷。快足を活かした単騎突破が持ち味の同選手が68分にピッチから退いたことで、グランパスの攻撃がより停滞するかと思われたが、この懸念を払拭したのが、同選手に代わって投入されたFW相馬勇紀だった。

左サイドハーフで起用された相馬は、71分にDF吉田豊の縦パスに反応して同サイドを駆け上がると、グラウンダークロスでFWシュヴィルツォクのポスト直撃のシュートを演出。74分にはコーナーキックのキッカーを務め、DFキム・ミンテのゴールをアシストした。
先発予定だったFWガブリエル・シャビエルが試合直前に負傷し、代わりにMF阿部浩之が出場。これにより当初メンバー外だった相馬がベンチ入りを果たしたが、持ち前の縦への鋭いドリブルや果敢なフリーランニングで、チームの勝利に貢献。短い出場時間のなかで、チームに不可欠な存在であることを証明してみせた。

今季は単騎突破のみならず、左サイドバックの吉田との連係にも磨きがかかっており、吉田が大外のレーンに張った際の相馬のインナーラップは、今やグランパスの鉄板の攻撃戦術となっている。東京五輪という大舞台も経験した、アンストッパブルな汗血馬の更なる成長に期待したいところだ。

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