昨季はリーガ、セリエA、プレミアで“無得点” ミラン離れた若きFW苦しい道のり

ミランでは輝いていたクトローネ photo/Getty Images

昨季は忙しすぎた

怒涛のシーズンと言うべきなのか。特別な意味で昨季大忙しだったのはイタリア人FWパトリック・クトローネだ。

クトローネといえばミランのアカデミー出身のストライカーで、2017-18シーズンにはセリエAで10得点を挙げた期待の若手だった。

流れが変わったのは2019年にイングランドのウォルバーハンプトンへ移籍してからだ。
ここではポジションを掴めず、半年後の2020年1月にはセリエAのフィオレンティーナにレンタル移籍。しかし185分間しかプレイできず、リーグ戦11試合に出場して無得点。

すると1年後の2021年冬、ウォルバーハンプトンに怪我人が続出したことからクトローネがレンタルから復帰。ところがここでも2試合しか出番はなく、無得点。

その約20日後にはリーガ・エスパニョーラのバレンシアにレンタル移籍することになり、昨季後半戦はバレンシアの選手として101分間プレイしたが、残念ながらここでも無得点に終わった。

クトローネの昨季はプレミア、セリエA、リーガと3つのシーズンを渡り歩くものだったが、1点も奪えないまま終わってしまった。クトローネとしても環境が変わりすぎてやりづらかっただろう。

とはいえ、3月から行われたU-21欧州選手権では3得点を奪うなど結果は出ている。イタリアの若手世代にとっては特別な点取り屋なのだ。

そして今季からは、ウォルバーハンプトンからのレンタルで活躍の場をセリエAのエンポリに移すことになった。慣れたイタリアからリズムを取り戻したいところだが、能力を再び開花させるのか。ミランを離れてからは苦しい時間が続いている。

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