韋駄天ストライカーの立場が危うい? 得点源が必要な欧州王者が攻撃陣にテコ入れか

ルカクの加入となればヴェルナーの立場は厳しくなるか photo/Getty Images

問題点は明確なため改善を急ぎたい

ここまで市場での動きを見せなかった欧州王者がようやく補強に動くようだ。英『Sky Sports』によればFWロメル・ルカクは古巣であるチェルシー行きを希望しており、インテルも現状では経営難であるため、正式オファーがあれば移籍が成立すると見られている。移籍金は約155億円になる模様。

昨季はリーグ戦でのトップスコアラーがジョルジーニョの7点と物足りなかったチェルシーの攻撃陣だが、昨季インテルで24ゴールのルカクを加え、一気に前線を強化するようだ。190cmの大きな体格を武器にしたポストプレイは素晴らしく、個でシュートまで持ち込める選手は多くない。ルカクの加入はチェルシーを更に強化すると言える。

しかし、ここで立場が危うくなるのはFWティモ・ヴェルナーだ。昨季ライプツィヒから加入したヴェルナーはビッグイヤーを獲得したチームの中心選手として活躍したが、リーグ戦では6ゴールと決定機をものにできないシーズンだった。それでも、全コンペティションでは計11ゴールを挙げており、初年度にしては頑張ったほうだという声もあるが、指揮官であるトーマス・トゥヘルとすれば物足りなかったようだ。

チェルシーは[3-4-2-1]を主に使用しており、ヴェルナーは1トップで出場機会を得ていたが、ルカクが来れば今後ピッチに立つ回数は減るかも知れない。ポジションを一つ下げる選択肢もあるが、2列目はよりポジション争いが激しく、厳しいか。2トップでルカクとヴェルナーの共存も考えられるが、それは指揮官次第だ。

ルカクが加入すればうかうかしていられなくなるヴェルナー。良く走れて気を利かせられる選手ではあるが、どうしてもストライカーというポジションでは得点を求められることが多く、21-22シーズンは勝負の年となりそうだ。

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