抜群の安定感で守備を支えた吉田麻也 センターバック陣は彼に続けるか

吉田麻也が持つ後方からの安定感は素晴らしい photo/Getty Images

彼への信頼は大きい

東京五輪ではラウンド4でスペインに敗れ、メキシコとの3位決定戦に回ることになったU-24日本代表。最後の最後でスペイン代表マルコ・アセンシオにゴールネットを揺らされたのは悔しいが、気持ちを切り替え次の戦いに備えて欲しい。

ここまで5戦戦った日本代表だが、一番頼りになったのはやはりオーバーエイジ枠のDF吉田麻也か。同じOA枠の酒井宏樹、遠藤航も頼りになる選手だったが、吉田の後方でのカバーリングやリスク管理は素晴らしく、ここまで2失点しか喫していない日本代表の守備陣を支えている。センターバックでコンビを組む冨安健洋の離脱といったアクシデントもあったが、代役の板倉滉と素晴らしい最終ラインを築き上げていた。

後方でどっしりと構え、焦ることなくどんなボールでもはじき返せる選手はそういないが、吉田の守備は見ていて安心ができる。また、終盤には可能性のあるパワープレイを見せており、攻撃面でも良さを見せていた。

そんな吉田も32歳だ。見ていても衰えなどは感じず、日に日に安定感が増す吉田だが、頼れるのは次回のワールドカップ・カタール大会が最後と思われる。彼の背中を見てきた冨安、板倉らが育っており、日本のセンターバック事情は当分安定するだろう。

抜群の安定感を見せる選手へと成長を遂げた吉田。冨安、板倉ほかDF陣にとって、いまの吉田は最高のお手本になっているはずだ。

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