彼の活躍に多くのファンが掌を返した スリーライオンズのエースに期待したい来季の活躍

スターリングはマンチェスター・シティで再び輝きを放つことができるのか photo/Getty images

スターリングも26歳となった

イタリアの優勝で幕を閉じた今回のEURO2020。前評判の高い国ではあったが、大会を通してみるとチームとしての完成度が一つ抜けていたように感じる。そんなイタリアに敗れ準優勝となったイングランドだが、組織的なアッズーリと違い彼らは個の能力が高かったチームだといえる。

その中でも特にラヒーム・スターリングのドリブルでの突破力はイングランドの一つの武器となっていた。数字を見てもデータサイト『WhoScored.com』によれば準決勝のデンマーク戦では9回のドリブルを成功しており、彼と対峙するDFは相当苦労したのだろう。更に欧州サッカー連盟が発表したEURO2020のベストイレブンでは左ウイングにスターリングの名前が載っており、今大会での彼の凄さが分かる。

そこでスターリングに期待したいのが、所属クラブであるマンチェスター・シティでの活躍だ。昨季はフィル・フォーデンの台頭からポジションを奪われ、ベンチを温める時間が続いていた。当然EUROでの期待も薄かったが、これ以上ないほどに活躍し、多くのサッカーファンが掌返しの賞賛をしていた。

来季のマンCでも掌を返させたいスターリング。代表で見せたキレのあるドリブルを見せて欲しい。昨季のマンCではボールを持った際にドリブルを行うが、止められてしまえばそのあとはトライせず、パスをリターンするだけの場面も多く見られた。そうなれば、いくらスピードがあっても守備側は怖くなく、簡単に対処出来てしまう。メンタル的な部分が関係しているのかも知れないが、代表のような堂々としたプレイをクラブでも期待したいところだ。

今大会は3ゴールを決め、イングランドを準優勝に導いたスターリング。決定力不足を指摘されることの多い彼だが、この数字からは到底予想のできないウィークポイントだ。クラブに帰ればガブリエウ・ジェズスなどもライバルとなるが、彼らと切磋琢磨し、来季のマンCに競争力を生み出して欲しい。

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