バルサで伸び悩むレフティがプレミアへ ポルトガル軍団加入で花開く?

バルセロナで出場機会を得られなかったトリンコン(左) photo/Getty Images

この移籍が良い方面へと転べばよいか

昨季はペドリやオスカル・ミンゲサ、ロナウド・アラウホといった若手が台頭し、若返りに成功したバルセロナ。他にも新加入のセルジーニョ・デストが定位置を掴むなど補強でも成功を見せた。しかし、ポルトガルのプラガから加入したもののイマイチ出場機会を掴めなかったのがFWフランシスコ・トリンコンだ。

ポルトガル出身の21歳は昨季、途中出場でピッチに立つことはあったが、先発は少なく、輝かしい加入初年度とはならなかった。それでも、右サイドを起点としたドリブルでの突破や連携での崩しを見ると、今後に期待できる選手であることが分かる。

そんなトリンコンだが、出場機会確保ために来季はプレミアのウルブズへローン移籍することがバルセロナから発表されている。

ウルブズと言えば多くのポルトガル人を保有するクラブで、新監督であるブルーノ・ラージもポルトガル人だ。これだけ多くの同郷とプレイするのは彼にとって新加入の不安を一つ和らげることになるだろう。

そこでライバルとなるのはペドロ・ネトやアダマ・トラオレか。新監督が来季どのようなスタイルで試合に臨むかはまだ分からないが、これまでのウルブズは[3-5-2]と[4-5-1]を併用しており、主に右サイドを任せられる選手は前述した2人だ。

ネトは昨季、主にチームのチャンスメイカーとして攻撃をけん引しており、来季も先発での起用が予想される。トラオレに関してはゴールに繋がる数字は残せなかったものの、爆発的なドリブルは健在で来季は主にトラオレとポジションを争うことになるだろう。

昨季こそウルブズは13位と低迷したが、本来は上位を争うだけのポテンシャルは持っているチームである。そこでポジションを確保し、上位争いを演じればおのずと今後の道も開けるはずだ。

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