またインテルの若手有望株が引き抜かれる? 決して“無い”とは言えぬ悲劇の再演

今夏の引き抜きが噂されているインテルのサトリアーノ photo/Getty Images

過去にはピルロやザニオーロも

2021年夏、またインテル下部組織から若き才能が流出してしまうのだろうか。DFレオナルド・ボヌッチ、MFアンドレア・ピルロ、MFフェリペ・コウチーニョ、MFニコロ・ザニオーロ……。ネッラズーリは過去にこういったタレントをみすみす手放してしまった経験を持っているが、今夏そんな悲劇は再び起きてしまうかもしれない。

今回そのターゲットとなっているのは、20歳のウルグアイ人FWマルティン・サトリアーノだ。英『Daily Mail』によると、同選手には今夏移籍市場でのストライカー補強を画策する複数のプレミアリーグ勢が獲得に関心を寄せているとのこと。現時点ではアーセナルやウェストハム、エヴァートンといったクラブが補強リストに彼の名前をリストアップしているようだ。

そんな、イングランド方面から熱視線を受けるサトリアーノ。2020-21シーズンはプリマベーラの公式戦30試合に出場し、14ゴール6アシストを記録している。身長187cmの長身を活かした空中戦の強さ、崩れた体勢からでも枠を捉えるシュート技術、多少不利な局面でも強気に相手DFを突破する“強引さ”……。彼はストライカーとして成功するために必要なものの多くを備えている。

まだ荒削りな部分こそ多いものの、トップレベルのプレイスピードに慣れれば将来的には非常に面白いストライカーとなるかもしれない。出場こそ叶わなかったものの、今季はトップチームでもリーグ戦3試合でベンチ入りを果たしており、当然インテルもその将来には大きな期待をかけているはず。本来であれば、移籍の噂など立たぬほどにがっちりとガードしたい選手だ。

しかし、インテルにも事情がある。今夏トップチームのMFアクラフ・ハキミに放出の噂が出ていることからも窺い知ることができるように、現在ネッラズーリは深刻な財政難に陥っている。昨今の強気な補強でスクデット奪還に成功したはいいが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によってクラブの財政は火の車。3月には伊『Corriere della Sera』によって、アメリカの大手金融グループであるゴールドマン・サックスから2億1300万ポンド(約325億円)の融資を受ける見込みとの報道も出ていただけに、懐事情は相当にひっ迫しているのかもしれない。

そういった事情を考えると、インテルが将来有望なサトリアーノの売却を容認する可能性は低くない。はたして、インテル下部組織の有望株は来季いったいどのクラブでプレイしているのだろうか。ネッラズーリと20歳FWの別れは徐々に近づいているのかもしれない。

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