コパ・アメリカ2戦未勝利のウルグアイ 懸案は定まらぬF・バルベルデの起用法

チリ代表戦ではF・バルベルデ(15番)の守備面の負担が大きかった photo/Getty Images 

守備的な布陣が裏目に

コパ・アメリカ2021のグループステージ第3節が日本時間22日に行われ、グループAのウルグアイ代表がチリ代表と1-1で引き分けた。

ウルグアイ代表は26分、自陣ペナルティエリア付近で相手のFWエドゥアルド・バルガスの突破を許し失点。66分に得たコーナーキックから相手MFアルトゥーロ・ビダルのオウンゴールを誘ったものの、その後はゴールを奪えず。グループステージ2試合消化で1敗1分けの4位と、苦境に陥っている。

ニコラス・デ・ラ・クルス、マティアス・ベシーノ、フェデリコ・バルベルデを3ボランチに据えた[4-3-1-2]という布陣で、この試合に臨んだウルグアイ代表。キックオフ直後から自陣への撤退守備でチリ代表の攻撃をスローダウンさせ、奪ったボールをルイス・スアレスとエディンソン・カバーニの2トップ、トップ下のジョルジアン・デ・アラスカエタの3人に預けてカウンターを仕掛けようという意図が窺えたものの、後方の選手による攻め上がりが間に合わない場面が何度か見受けられた。

特に3ボランチの右で起用されたバルベルデの守備面の負担が大きく、相手ボール時に同選手が自陣右サイドのスペースを埋めに行く場面もしばしば。敵陣バイタルエリアへの攻め上がりが持ち味の同選手だが、マイボールになっても始動ポジションが低すぎるが故に彼の攻撃参加が遅れ、チーム全体の攻撃に厚みが生まれないという問題が前半に起きていた。

この現象が改善されたのが、オスカル・タバレス監督が布陣を[3-4-1-2]に変え、バルベルデが2ボランチの一角に据えられた後半開始以降。前半はサイドバックのジョバンニ・ゴンサレスとバルベルデの2人で自陣右サイドを守っていたが、後半から3バックの右に移ったホセ・マリア・ヒメネスと、右ウイングバックに配置されたナイタン・ナンデスの2人で自陣の同サイドを守る形となり、バルベルデの守備面での負担が軽減。70分すぎに敵陣バイタルエリアで効果的なサイドチェンジのボールを繰り出したほか、84分すぎには敵陣左サイドにオーバーラップしてマルティン・カセレスとマティアス・ヴィーニャとのパスワークに絡み、直後のヴィーニャのクロスがカバーニの惜しいヘディングシュートに繋がるなど、後半はバルベルデが攻撃面で力を発揮できるようになった。

前節のアルゼンチン代表戦でバルベルデを[4-4-2]という布陣の右サイドハーフとして先発させ、途中から2ボランチの一角に移したタバレス監督。守備時にサイドの深い位置への帰陣を余儀なくされる[4-4-2]のサイドハーフや[4-3-1-2]の3ボランチの両脇よりも、[3-4-1-2]や[4-4-2]の2ボランチの一角として起用したほうが同選手の守備の負担が減り、攻撃参加の回数も増えるはずだが、同監督は彼の特性をどのように捉えているのか。バルベルデの起用法を試行錯誤しているタバレス監督の今後の采配が、ウルグアイ代表の浮沈のカギを握りそうだ。

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