命取りになった相手のセルフジャッジ 名古屋の選手たちの止めないプレイが決勝点となった

ACL初戦を制した名古屋(写真はイメージ) photo/Getty Images

ACL初戦でジョホールに1-0で勝利

名古屋グランパスはAFCチャンピオンズリーグでマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムFCと対戦。阿部浩之のゴールを守りきって1-0で初戦を勝利で飾った。先制点は名古屋の選手たちの諦めずにプレイを続ける気持ちが導いたゴールだった。

得点は60分、マテウスが右サイドを突破してクロスを供給。中で待っていた成瀬竣平がシュートを放ち、うまくミートできなかったボールは山崎凌吾につながる。山崎は阿部へパスを送ると、冷静にゴールネットを揺らして先制点をもぎ取った。

この得点シーンで成瀬がシュートを放ったタイミングで山崎の飛び出しがオフサイドではないかと思われた。それによって足を止めてしまったジョホールの選手たちに対し、名古屋の選手たちは最後までプレイを続行。ゴールが決まった後にジョホールの選手たちが審判に詰め寄るも、VARの介入もなくゴールが認められた。
確かに成瀬のシュートシーンで、山崎は飛び出していたが相手の最終ラインの内側にいたためオフサイドではなかった。もし誰かがオフサイドだと思ってプレイを止めてしまっていたら得点は生まれなかったかもしれない。逆にセルフジャッジをしてしまったジョホールは隙が生まれ、名古屋はその隙を逃さずにゴールを奪い取った。名古屋の最後までプレイを続ける姿勢が先制点へとつながる大きな要因となったのだ。

9年ぶりに参戦となったACLの初戦を勝利で終えた名古屋。いかにセルフジャッジが危険かということがよく分かった一戦だった。

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