2試合連続でドローのスペイン 問題点は中盤のクオリティ?

指揮官であるルイス・エンリケは今の中盤をどう思っているのか photo/Getty Images

次節はスロバキア代表と戦うことになっている

EURO2020ではグループEとなったスペイン代表。初戦ではスウェーデンに引き分け、続く2戦目もポーランドに引き分けと、ここまで勝ち点2を獲得している。長くチームを支えたセルヒオ・ラモスやセルヒオ・ブスケッツ不在の中で決勝トーナメント進出にまだ希望を残している現状が良いのか分からないが、スペイン代表は今、崖っぷちに立たされている。

ではなぜ、こうなったのか。一つはチーム全体での得点力不足だろう。ストライカーにはアルバロ・モラタとジェラール・モレノが招集されたが、2試合通じて決めたゴールはモラタのポーランド戦での先制点のみだ。モラタに関しては再三の決定機を外しており、モレノも追加点となるはずであったPKを外している。ストライカーとしてはこの成績には反省する点があるだろう。

しかし、彼らにラストパスを供給する中盤の選手にもクオリティが不足していると言える。開幕から2試合で先発した中盤3枚は同じで左からペドリ、ロドリ、コケだ。

彼らには後方から前線への繋ぎや組み立て、ラストパスと求められることが多いが、ここまでの試合では機能しているとは言い難い。ロドリ、ペドリに関しては特に目立った活躍はなく、無難なプレイに終始している印象だ。コケもスウェーデン戦では動き出しから良さを見せていたが、ポーランド戦では沈黙してしまっていた。

もちろん、彼らだけが悪いわけでなく、チーム全体の責任ではあるが、中盤からの飛び出しやラストパスといった武器がここまでほぼ生かされていない。データサイト『WhoScored.com』によればポーランド戦でのキーパス数が最多でモレノとなっており、前述した中盤3枚はペドリ、ロドリが1回ずつと物足りない数字となっている。

また、攻撃の大半がサイドからのクロスと確実性の低いものとなっており、指揮官であるルイス・エンリケとしては次節までにチームを変えなければならないようだ。

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