“88%”のゴールを後半に決める伝統芸 EUROで炸裂するスウェーデン流

得意のパターンでスロバキア沈めたスウェーデン photo/Getty Images

まずは守ってゲームを作る

前半は徹底的に守り、後半に相手を仕留める。このやり方を徹底しているのが、スウェーデン代表だ。

スウェーデンは18日にグループステージ第2節でスロバキア代表を1-0のスコアで撃破したが、この1点も77分にPKでもぎ取ったものだった。

スウェーデンのEUROにおける経歴は極めて興味深い。初出場ながら4位に入った1992年大会では、前半に挙げた得点は1点のみ。残りの5点はすべて後半に決めていた。

これは伝統のようなものとなり、EURO2000では前半の得点がゼロ、後半の得点は2点。EURO2004では前半の得点が1点だけだったのに対し、後半の得点は7点もあった。

EURO2008では前半1点、後半2点、EURO2012では前半0点、後半5点。EURO2016は相手オウンゴールの1点しか挙げられなかったが、これも後半に決まっている。

今回でEURO出場は7回目だが、総得点26のうち前半に挙げた得点が3点しかないというのは実に興味深い。88%の得点は後半に奪ったことになり、これほど後半勝負なチームも珍しい。

スウェーデンは2018年のワールドカップ・ロシア大会でもベスト8の好成績を収めているが、この時も前半の得点数は僅か1点のみで、後半に挙げた得点が5点もあった。この戦い方が染み付いているのだろう。

今回のEURO2020でもグループステージ2試合を戦って未だ失点はゼロに抑えており、あのスペインを封じ込むなど守備は堅い。世界的なスタープレイヤーは少ないが、組織力は出場国の中でもトップレベルだ。

上位へ食い込むだけの力を持つチームだが、果たしてどこまで勝ち進めるのか。EURO2004を制したギリシャのように、こうしたチームがファイナルまで進む可能性だってある。スウェーデンの試合を見る際は、とにかく後半の戦いに注目だ。

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