“NEXTアジャラ”への道 セリエA最高級若手センターバックになったロメロへの期待

アタランタで守備の要となったロメロ(右) photo/Getty Images

アルゼンチンの最終ラインを束ねる存在へ

ユヴェントスに留まっていた場合は、ここまで成長できなかったかもしれない。

今のセリエAで冨安健洋やニコラ・ミレンコビッチとともに高い評価を得ている若手DFが、ユヴェントスからアタランタにレンタル移籍している23歳のクリスティアン・ロメロだ。

ロメロは2020年に2年間の契約でアタランタにレンタル移籍したが、この1年ほどで大きく伸びた。今ではセリエAを代表するセンターバックの1人となりつつあり、アルゼンチン代表の方でも長く最終ラインをまとめていくことだろう。
やはり成長のポイントとなったのは出場機会だ。伊『Calciomercato』によれば、ロメロは何よりも出場機会の確保を重視しており、ユヴェントスで出番がない状況だけは避けたいとの考えがあったと明かす。

「昨夏にユーヴェは監督も代わり、留まるのは難しいだろうと感じたんだ。残留を望んでいたけど、チームにはボヌッチ、キエッリーニ、デ・リフトと多くのセンターバックがいる。だから代理人に電話をして、ここに居場所はないと伝えたんだ。ベンチに座ってキャリアを無駄にしたくなかったからね。シーズンに5、6試合しか出場できないのは嫌だ。成長のためにプレイする必要があるんだ。アタランタに残ればハッピーか? もちろんだよ」

アタランタでは上位争いを経験することもでき、ロメロにとっては理想的なレンタル移籍となった。今ではマンチェスター・ユナイテッドのようなビッグクラブまで興味を示しており、世界を代表する若手DFの仲間入りを果たした印象だ。

対人戦に強く、空中戦でもセンターフォワードを抑え込む力がある。長くアルゼンチンを支えたロベルト・アジャラのようなセンターバックになってほしいところで、新シーズンからはワールドクラスのセンターバックへ向けてのチャレンジが始まる。

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