FWラファエル・レオン(21)やMFアレククシス・サレマーカーズ(21)、MFサンドロ・トナーリ(21)など、近年獲得した若手が次々と戦力として頼もしさを増しているACミラン。大ベテランのFWズラタン・イブラヒモビッチ(39)に注目が集まる一方で、彼らのスカッドには将来有望なヤングスターが多数集まってきている。今季こそセリエAで2位に終わったロッソネリだが、未来は明るい。このまま若い世代が順調に伸びてくれば、彼らが王座へ返り咲く日もそう遠くはないだろう。
そんななか、またもミランはその将来が楽しみなヤングタレントを確保することとなるのだろうか。伊『calciomercato』によると、彼らは夏の移籍市場にてベルギーで活躍する21歳の中盤戦士を狙っているようだ。
その中盤戦士とは、U-21ベルギー代表MFアルバート・ロコンガだ。今季は所属するアンデルレヒトで公式戦37試合に出場し3ゴール3アシストを記録している同選手。国内では“ベルギーのセルヒオ・ブスケッツ”との異名も取っており、年齢に似合わぬ落ち着いたパス捌きを売りとしている。また、デビュー当初は中盤のフィルター役として注目されていたこともあり、フィジカルを活かしたボール奪取も得意なプレイヤーだ。攻守両面で輝くことができる若きテクニシャン。EURO2020に臨むベルギー代表の予備メンバーに登録されていることからも、その将来を嘱望されていることが窺える。
ミランは来季のチャンピオンズリーグ出場が決まったこともあって、スカッドの層を厚くしておきたい状況。特に今季代えのきかない存在だったMFフランク・ケシエのバックアッパーは必要とされていた。攻守両面でパーフェクトだったケシエの代役はなかなか見つからないことも予想されたが、ロコンガであればその役割をある程度こなせるかもしれない。もちろんクオリティに多少の差は出るだろうが、未来への投資という面も含めれば悪い買い物でもないだろう。
「彼には本能に従えと言っているよ。移籍すべきと感じたら、それはすぐに行動へ移すべきだ。僕もそう思ったから決断した。ミランが素晴らしいことは間違いないけれど、ロコンガが気に入るかはわからない。僕からは何も言っていないよ。彼には正しい判断をしてほしい。でも、個人的な意見としてはミランに来てほしいね」(『calciomercato』より)
そんなロコンガについては、ベルギーの同胞であるサレマーカーズもこのように語っている。本人の意思を尊重する構えを見せてはいるが、先にミランにやってきた男もロコンガのミラン到着を待ちわびているようだ。
はたして、今夏ミランに新たな若き才能が加わることはあるのだろうか。“ベルギーのブスケッツ”が加入となれば、中盤の層はかなり厚くなるはずだ。