“アウェイ巧者”ミランが成し遂げた偉業 最終節で死守した8年ぶりのCL出場権

アタランタ戦後にCL出場権獲得の喜びを爆発させるミランのメンバーたち photo/Getty Images

アウェイ16勝は欧州5大リーグ最多記録タイ

来季、ACミランが8年ぶりに欧州最高峰の舞台に帰ってくる。ただ、今季は少々もったいないシーズンであったのも事実だ。

昨年1月に復帰を果たしたズラタン・イブラヒモビッチのチームにもたらす影響力が大きかったのか、ミランはみるみるうちに勢いを取り戻していき、昨季はリーグ戦が再開された6月以降負けなし(9勝3分)。そして、昨季からのインターバルが短かったのも功を奏し、その勢いそのままに今季も開幕戦から快進撃を見せる。6月からの不敗記録は実に半年以上も続き、第15節まで無敗をキープ。前半戦の戦績は13勝4分2敗(勝ち点「43」)と、2位につけていたインテルに勝ち点差「2」をつけてシーズンを首位で折り返し、“冬の王者”に輝いていた。

こういった状況もあり、年明けには早くも「ミラン優勝」という噂がちらほら聞こえてくるようになる。しかし、才能あふれる若き逸材は豊富なものの、タイトルレースを経験してきた選手が少ない今のミランにとって、これは大きなプレッシャーになっていたのかもしれない。後半戦に入ると、そんなプレッシャーもあってか、前半戦の勢いが削がれていき徐々に失速。最後までスタミナは持たず、インテルにスクデットを掻っ攫われることとなってしまった。それだけでなく、一時は5位まで順位を落とすことも。来季のCL出場権すらも危ぶまれたが、最終節で今季の“アウェイ巧者ぶり”を遺憾なく発揮し、敵地アタランタ戦で見事勝利を収めて2位でフィニッシュした。なんとか来季のCL出場権だけは死守している。

ホームでうまく勝ち点を積み上げることができず(8勝6分5敗)、優勝は逃してしまったが、それでもアウェイで残した16勝1分2敗は立派な数字だ。コロナ禍によってセリエAのほとんどの試合は無観客で行われたため、普段ほどのアウェイ感はあまりない。ただ、移動に加えて慣れないピッチや環境など、sウェイでの戦いは簡単ではないことには変わりないだろう。そんな中でミランは16勝。データサイト『opta』によると、リーグ戦のアウェイで16個もの白星を挙げたのはセリエA新記録とのことだ。また、欧州5大リーグで見ても、2011-12シーズンのレアル・マドリード、2017-18シーズンのマンチェスター・シティと並んで最多記録タイだという。

それだけに、もう少しホームで3ポイントをしっかり手にすることができていれば……とも思うが、今季の反省を是非とも来季へ活かしたい。無事CL出場権を手にしたことで、ジャンルイジ・ドンナルンマといった主力たちの何名かの去就問題や今夏の補強問題もある程度は改善されることだろう。8年ぶりとなる欧州最高峰の舞台での戦いも含めて、来季もミランの戦いから目が離せない。

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