17歳にしてこの完成度 鳥栖・中野伸哉の伸びしろは凄まじい

鳥栖でスタメンを務める中野 photo/Getty Images

引き分けとなった大分戦

ここまで3位と強さを見せつけているサガン鳥栖。15試合終了時で6失点と強固なディフェンスを武器としながらも、ボールを持って敵陣で戦う攻撃的なサッカーを展開している。その中でも左右で高い位置を取る右の飯野七聖と左の中野伸哉の働きが大きいと考えられる。

鳥栖のアカデミー育ちの中野は昨季トップチームデビューを果たしており、今季もここまでリーグ戦14試合に出場している。また、年齢が17歳とまだ高校生であるのが驚きだ。世代別の代表にも選ばれており、東京オリンピックを目指すU-24の代表にも選出。今後が非常に楽しみな選手だ。

そんな中野は年齢を感じさせないベテランのような安定感を持ってプレイするのが特長だ。ポジションは鳥栖が敷く[3-5-2]の左センターバックとしての出場が多い。鳥栖のスタイル上このポジションには組み立て、守備での対人、前線への攻撃参加と任される仕事は多いが、どれも完璧にこなしているのが特筆すべき点だ。また、ボールを受ける場所や動き出しといった一つの動作に意図が込められており、非常に気の利いた選手だ。

他にも左足でのクロスが持ち味となっており、前線の林大地、山下敬太と高さのある選手が揃っているため、中野がオーバーラップした際は期待感が高まる。

今季は開幕から出場機会を得ている中野。年齢も考えれば伸びしろの大きさが見えない素晴らしい選手であり、今後に活躍に期待したい。

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