母国帰還で評価再浮上を目指すのもアリ PSGで燻る天才肌のテクニシャン

それなりの出場機会はあるものの、PSGではなかなか中心的な存在となることができていないドラクスラー photo/Getty Images

すっかり地味な存在になってしまったMF

決して悪くはないが、特筆するほど良くもない。現在、パリ・サンジェルマンでそんな評価を受けているのはMFユリアン・ドラクスラー(27)だ。かつては若くしてシャルケで頭角を現し、その後移籍したヴォルフスブルクで着実にその評価を高めていった同選手。PSGでも大きな戦力になることが期待されていたものの、現時点での彼は“普通の選手”になってしまったと言っていいか。

もちろん、才能はある。しかし、ドイツ時代の躍動ぶりを思い起こしながら、今の彼に物足りなさを感じている人も多いだろう。現地時間4日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグのマンチェスター・シティ戦でも途中出場を果たしたはいいが、試合の流れを変えるまでには至らなかった。悪くはないが、良くもない。まさに、2020-21シーズンの彼をそのまま表現したようなパフォーマンスだったと言っていい。

そんなドラクスラーとPSGの現行契約は、今季限りで満了を迎える。仏『FootMercato』によると、クラブは契約延長オファーの打診も選択肢として持っているようだが、提示する条件は1年間の延長のみだという。近頃のパフォーマンスを見る以上、これは仕方のないことなのだろう。

そんななか、独『WAZ』はドラクスラーにドイツ復帰の可能性が浮上していることを伝えている。同メディアによると、彼の移籍候補として浮上しているのはバイエルン・ミュンヘンやヘルタ・ベルリン、レヴァークーゼンといったクラブだ。退団となれば移籍金ゼロでの獲得が可能となるため、彼には多くの母国クラブが関心を寄せているようだ。

たしかに、このタイミングでのドイツ復帰はドラクスラーのためにもなるかもしれない。バイエルンのようなクラブではまた使い勝手のいいユーティリティープレイヤーとして扱われる可能性が高いものの、ヘルタやレヴァークーゼンであれば自身の望むポジションで一定の出場機会を得ることができるだろう。特にレヴァークーゼンは前線に良い選手が揃っているだけに、レベルの高い環境で思う存分攻撃のタクトを振るうことが可能か。PSGほどプレッシャーのかからない環境で自由を与えれば、またドラクスラーが輝く可能性は残されているはずだ。

PSGで伸び悩むドラクスラー。本人のビッグクラブに対する思い入れがどの程度あるのかはわからないが、一度そういった環境から離れてみるのも選択肢としてはアリだろう。はたして、現在フランスで燻るテクニシャンの未来はどうなるか。まだ27歳。老け込むには早すぎる。

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