本当に23歳? マンCのDFが大舞台で見せたベテランのような安定感

守備陣のリーダーとして後方からチームを支えたディアス photo/Getty Images

センターバックとして勝利に貢献したディアス

ジョゼップ・グアルディオラが就任して今季が5年目となっているマンチェスター・シティ。序盤は出鼻をくじかれることとなったが、順調に調子を取り戻して終盤までやってきた。チェルシーとのFA杯は落とすこととなったが、カラバオ杯はタイトルを勝ち取っており、リーグ戦も優勝は目前だ。5日に行われたパリ・サンジェルマンとのCL準決勝2ndレグも2-0の勝利とクラブ史上初のファイナルに駒を進めることが決定している。この試合でも守備陣を統率し、クリーンシートに貢献したのはルベン・ディアスだ。

ポルトガルのベンフィカでキャリアをスタートさせ、今季の途中からマンCに加入している。リーグ戦ではここまで29試合でピッチに立っており、正GKを務めるエデルソン・モラレスに次ぐ出場数と指揮官からの信頼も厚い。

重要な一戦となったPSGとの試合では今季お決まりとなっているジョン・ストーンズとのコンビでセンターバックとして出場。普段とは違いボールを持たれる展開となったが、ボックス内では大きな壁となりパリ相手に枠内シュート0本を達成している。

また、PSGのキーマンであるネイマールには出足の早いプレスで簡単に前を向かせずに対応していた。前半42分には至近距離から放たれたクロスを頭で処理しており、気迫が感じられるシーンとなった。

この試合について地元紙Manchester Evening News』はストーンズと共にチーム最高評価である「9」点を付けており、「絶対的な戦士として守備陣のリーダーとなった。多くのシュートブロックを量産し、イカルディに仕事をさせなかった」と評している。

前述した通りキリアン・ムバッペの代わりに先発を果たしたマウロ・イカルディに仕事をさせなかったのは大きいだろう。1stレグではムバッペとネイマールのコンビに何度もディフェンスラインを破られており、危険なシュートを何本も浴びていた。この試合ではネイマールがゲームメイクに関わっていたというのは大きいが、最後に仕事をするストライカーを近づけさせず、ディアスが相手の攻撃力を半減させたと言っても過言ではないだろう。

まだ23歳と若手枠ではありながらも、ベテランのような安定感でチームを後方から支えたディアス。29日に行われるファイナルも彼の活躍に期待したい。

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