要所で光る小川諒也の高精度クロス 鳥栖に惜敗も高い攻撃力を見せた

左サイドバックとして躍動した小川諒也 photo/Getty Images

高校サッカーでの活躍が懐かしい小川

開幕から勝ったり負けたりと安定しないFC東京。勝ち点で言えば15点の9位と悪くない数字ではあるが、ここに来て3連敗と雲行きが怪しくなってきた。24日に行われたサガン鳥栖との一戦も前半に2点を取られ、後半は主導権を握るも相手の堅守に中央を崩せず1-2で黒星となってしまった。その中でも光る活躍を見せたのはこの日左サイドバックで先発を務めた小川諒也だ。

2015年にFC東京に加入した小川。加入2年目から徐々に出場機会を得ており、昨季は左サイドバックで26試合に出場している。また、高校時代には流通経済大学付属柏高等学校に在籍しており、全国高校選手権での活躍が記憶に新しいという人も多いだろう。

彼は左足から放たれる高精度のキックや前線に駆け上がる攻撃意識の高さが特長だ。また、身長は183cmと日本人としては大きく高さがウィークポイントとならない点は魅力的である。

サガン鳥栖戦で先発を果たした小川は左サイドからの組み立てにも積極的に参加し、攻撃を活性化していた。後半には反撃の狼煙を挙げる森重真人のゴールをアシストするなど、自身の左足を存分にアピールした。また、右足でも同程度のクロスを放つ能力の高さを示した。

しかし、自陣でブロックを作った際の出足の遅さが少し気になった。前半と後半で戦術が違ったため難しさはあるが、周りとの連携を高めてバイタルエリアの守備は整理したほうが良いだろう。

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