オランダで躍動する元プレミア戦士 ポジション変更が飛躍のカギ

ヤングボーイズ戦で得点のタディッチ photo/Getty Images

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ヤングボーイズ戦では1ゴールを挙げる

オランダ、イギリスのクラブを渡り歩き、2018-19シーズンにアヤックスに加入して再び活躍の場をオランダに戻したドゥシャン・タディッチ。加入1年目はリーグ戦28ゴール14アシストと暴れまわり、昨季はチャンピオンズリーグベスト4に進出するなどオランダで評価を上げている。
 
そんなタディッチの飛躍はポジション変更が起因していると考えられる。元はウイングやトップ下でプレイしていたが、アヤックスでは最前線となる9番の位置でポジションを得ている。

守備時は前からプレスを掛け、後ろからの縦パスを収めるなど9番らしく振舞うが、攻撃時は降りて組み立てに参加して前線にスペースを作る、いわゆる偽9番の役割をこなす。他にも、左右に幅を取って左足から精度の高いクロスから好機を生み出すなど、キャリアの中で培った能力を発揮している。偽9番だけでなく、ストライカーとしてもアヤックス加入から3年連続で二桁得点を記録するなど高いスペックの持ち主だ。

12日に行われたヤングボーイズ戦では、最前線で先発を果たして1ゴールを記録し、勝利に貢献。この日も偽9番の動きは健在で、トップ下の位置から攻撃を組み立てる場面が散見された。先制点の場面では、相手を背負ってデイヴィ・クラーセンのゴールを演出するなど、ストライカーとしての役割も十二分にこなしていた。
32歳と若くはないが、もう一度欧州5大リーグで活躍する彼の姿を見てみたいものだ。

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