開幕4連勝&3試合連続“ウノゼロ”の名古屋 メンバー変更も維持する安定感

厚みのあるチームを手にし始めたフィッカデンティ監督(写真は札幌戦) photo/Getty Images

齋藤、長澤、木本が移籍後初スタメン

名古屋グランパスは、13日に行われた明治安田生命J1リーグ第4節でヴィッセル神戸と対戦。前半19分に生まれた稲垣祥ミドルシュートを守りきり1-0で勝利。2007年以来でクラブ記録となる開幕4連勝を飾った。

3試合連続で得意の“ウノゼロ”勝利を収めた名古屋だが、この試合で注目されたのが先発メンバー。マッシモ・フィッカデンティは開幕3戦を無敗の神戸に対して、川崎フロンターレから獲得した齋藤学、浦和レッズから獲得した長澤和輝、セレッソ大阪から獲得した木本恭生をそれぞれ移籍後初めてスタメンに指名するフレッシュな人選を行ってきた。

昨季までの不動のスタメンであった中谷進之介、米本拓司を開幕3連勝の中でベンチに座らせることができるのが今年の名古屋。メンバーが入れ替わってもチームの秩序は保たれ、好調の神戸攻撃陣にチャンスを作らせない。初スタメンの3選手ともに守備での集中力が光り、フィッカデンティのサッカーが新戦力に浸透しているところを示した。

そんな中で存在感を放ったのがボランチの稲垣。前半13分に神戸GK前川黛也のパスをカットし1対1となるチャンスを作ると、18分にも相手の中盤でボールを奪った稲垣が右足を振り抜くとゴール左隅に強烈なシュートが決まる。前節の柏レイソル戦でも決勝点を奪った名古屋が誇る中盤のダイナモが2試合連続で結果を残した。

前半早い時間帯でリードを奪うことに成功した名古屋は、前節FC東京相手に打ち合いを演じた神戸相手にもチームのスタイルを貫き決定機を作らせない。後半に入りこの日ベンチスタートだったセルジ・サンペールや古橋亨梧といった攻撃面で違いを生み出せるタレントを投入した神戸だが、ボールは支配できるものの最終局面に入らせない名古屋の堅い守備陣を崩すには至らない。

名古屋は2点目を奪えず後半は防戦一方の時間帯が続いたが、攻撃面で違いを生み出してきたマテウスが守備面でも奮闘するなど集中力が切れない。最後は中谷を投入して最終ラインを1枚を増やす布陣で最後まで戦い抜いた。追加点が奪えない部分は課題として残るものの、選手を変えてもチームの強みを変わらずに表現したこの試合は、2021年の新生名古屋の姿が現れたものではないだろうか。

開幕4連勝を飾ったことはもちろんだが、連戦で疲労もある中でメンバーを変えても戦える手応えを掴んだのは指揮官のフィッカデンティにとっても大きいはず。この後第6節では鹿島アントラーズ、第7節ではFC東京と優勝争いに絡んでくるであろう総合力を持ったチームとの対戦も控えている中、名古屋がこの勢いをどこまで維持できるかは序盤戦の一つの注目ポイントとなっていくだろう。

柏相手に1-0で勝利し開幕5連勝を飾った王者川崎に続く形で、4連勝と絶好のスタートを切った2021年の名古屋。メンバーが変わっても変わらない安定感を武器に、今年のJリーグを引っ張る存在となっていくのかは注目だ。

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