本職MFで躍動のファビーニョ アンカー固定がリヴァプール復活のカギ

CLライプツィヒ戦で存在感を発揮したファビーニョ(右)photo/Getty Images

ライプツィヒ相手に2-0で勝利

リヴァプールは、現地時間3月10日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(ラウンド16)の2ndレグでRBライプツィヒ相手に2-0で勝利。2戦合計4-0のスコアでベスト8進出を決めた。

プレミアリーグではホーム6連敗を喫するなど大不振で8位に転落。来季のCL出場が危ぶまれる中で迎えた欧州での戦いで、昨季ベスト4に進出したライプツィヒを退けたリヴァプールだが、この試合でカギを握る存在となったのが中盤アンカーの位置で先発したファビーニョである。

今季のリヴァプールの不振の原因となっていたのが本職のセンターバックの相次ぐ負傷離脱。フィルジル・ファン・ダイクをはじめ、ジョー・ゴメス、ジョエル・マティプなど最終ラインを担うはずの存在が次々といなくなる中、本来アンカーやセンターハーフが本職であるファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンがその穴を埋めざるを得なかった。

しかし、CBに彼らが駆り出されたことにより中盤の構成にも影響が出てしまう。本来リヴァプールでボックス・トゥ・ボックスの役割を担っていたジョルジニオ・ワイナルドゥムをアンカーにスライドせざるを得なくなり、ダイナミックな上下動で貢献してきたオランダ代表MFの持ち味も消え、昨季のようなチームのバランスを失いつつあった。

そんな中でユルゲン・クロップはライプツィヒ戦で、アンカーにファビーニョ、センターハーフにワイナルドゥムと今季バイエルン・ミュンヘンから獲得したチアゴ・アルカンタラを起用。中盤それぞれの役割を本職の選手に担わせた。

この適切なポジション配置が功を奏する。ファビーニョは持ち味の読みの鋭い守備でライプツィヒの中盤に供給される縦パスをことごとくカット。CBでもブラジル代表MFの持ち味は発揮されていたが、試合後にクロップが「彼のポジションは6番」とコメントした通り、ブラジル代表MFが中盤でフィルター役を担うことでリヴァプールのバランスは保たれていた。

また、ファビーニョのアンカー起用により本職に戻されたワイナルドゥムも息を吹き返す。アンカーで起用されていたリーグ戦から一つ前にポジションがずれることで、より高い位置でのプレッシングや推進力を活かしたプレイが可能になった。彼らの適切なポジション配置でチーム全体で守備から攻撃に好循環が生まれ、2つのゴールを奪うことにも成功した。

難敵を退けCLではベスト8に勝ち進んだリヴァプールだが、国内リーグでは現在4位のチェルシーとの勝ち点差は「7」。来季のCL出場権獲得に向けて厳しい道のりが続いている。そんな中、ライプツィヒ戦で見せたファビーニョを軸とした中盤の構成がチームを立て直し、上位進出のためにはカギを握ってくるのではないか。

不振を極める国内リーグでの戦いから一転、CLの舞台では躍動する姿を見せたリヴァプール。終盤戦で見せるプレミアリーグで昨季の王者の意地が見られるのか、逆襲劇に期待したいところだ。

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